向日葵の咲くおうち ③【雪】 (ページ41)

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ふっかの誕生日ページ41

深澤side

『私は本当のパパのこと、ほとんど覚えてない。だけど、ふっかから沢山の愛情を貰ったんだよ。本当のパパが生きてたら、きっとこんな感じだったんだろうなって思ったこと、1度や2度じゃない。私にたくさんの愛情をありがとう。これからもずっと大好きだよ』

俺の目の前にはウエディングドレスを着た女性。

陽葵…だよな？

え、なにこれ。どういうこと！？

混乱していると、体に感じた重み。

目を開けるといつもと同じ小さな陽葵の姿だった。

陽葵『ふっか？どうしてないてるの？』

深澤「え？あ、大丈夫。なんでもない。おはよう」

陽葵『おはよ〜！ふっか、おたんじょうびおめでとう！』

深澤「ありがとう」

まさか誕生日に陽葵が嫁に行く夢を見るとは。

しかも生身の俺、泣いてたらしいし。

自分でも若干引いてるけど、まだ俺の抱っこでニコニコしている陽葵を見て安心。

お嫁にいくなんて、まだまだ先だよな！！！良かった！！！

陽葵『きょうはふっかとずっといっしょにいる！』

深澤「え、マジ！？」

陽葵『まじー！』

はー！？誕生日まじ最強じゃね！？

陽葵『まずねー、こいのぼりつくるの！』

そう言って陽葵が持ってきたのは画用紙や折り紙。

はい、きたー！俺の得意分野！保育士なめんなよ？

この前、保育園の壁面飾り作ったんだよ！

陽葵は最近保育園行ってないから見てないだろうけど！

深澤「じゃあ、ふっかが作ってあげるから、陽葵はお顔とか模様書いて？」

陽葵『わかったー！』

リビングで作っていると、ぱらぱらと人がやってきて仲間が増えていく。

ラウ「あ！僕もやる〜！」

佐久間「俺っちも入れて欲しいでやんす！」

陽葵『いいよー！』

渡辺「てか、ふっか上手くね！？」

深澤「だから、俺保育士よ？」

渡辺「素で忘れてたわ」

深澤「おい」

阿部「ねぇ、翔太。それ何書いてんの？」

渡辺「は？どっからどう見ても鯉のぼりだろ。」

阿部「それをどこから見たら鯉のぼりになるの？」

顔と鱗を書くだけなのに、そのセンスはどうなってんの？

翔太はピカソなのかな？

陽葵『しょっぴーじょうず！』

渡辺「陽葵は分かってくれるよな〜？」

『……さすがにうちの子の美的センス疑い始めた』

目黒「Aさん。笑」