向日葵の咲くおうち ③【雪】 (ページ40)

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🌻

陽葵『えっ！どうしたの、これ！すごぉい！』

玄関まで見に来た陽葵がキャッキャ喜んでいる。

宮舘「全部、陽葵にあげる」

陽葵『わー！ひま、おはなやさんごっこしたい！』

佐久間「じゃあ、俺はお客さんやるわ！」

陽葵『うんっ！』

それから始まったお花屋さんごっこ。

佐久間「じゃあ、店員さんのおすすめください！」

陽葵『はーい、どーぞ！』

佐久間も久しぶりの人間役に盛り上がっている。

佐久間「待って、もっと豪華なお花いっぱいあるじゃん！なんで俺へのおすすめは葉っぱなの！？」

陽葵『ママもどうぞー！』

『ありがとう！』

佐久間「え、Aさんはお花で俺は葉っぱ！？」

陽葵『えへへ、うそだよー！これあげる！ピンクバラ！はなことばは……だてさまなんだっけ？』

花言葉を言いたがるのは俺の影響なのかな？

そっと陽葵の耳元で教えてあげる。

宮舘「感謝でしょ？」

陽葵『はっ！そうだった！』

陽葵は佐久間に目線を戻して言った。

陽葵『さっくん、いつもありがとー！っていうはなことばだよ！』

佐久間「えっ、まじ！？ありがと！」

なんて嬉しそうに笑う2人は、シェアハウスの元気印。

ずっと笑っていてね。

そういえば、と一緒に持ち帰った袋から種を取り出す。

宮舘「陽葵、お庭にひまわりの種植えよっか？」

陽葵『えっ、ひまわり！？』

宮舘「そうそう、今植えるとちょうど夏に咲くんだって。
ひまわりは陽葵の1番大好きなお花でしょ？」

陽葵『うん！ひまりのおなまえのおはなだもん！』

宮舘「じゃあ、花壇に植えようね」

陽葵『わーい！』

広い庭の一角。

俺が前までやっていたガーデニングスペース。

今は忙しくて何もしていなかったから、そこを耕して陽葵と種を植える。

陽葵『おおきくなるかなー？』

宮舘「陽葵が沢山お世話してくれたら、陽葵よりも大きくなるよ」

陽葵『ひま、たくさんおせわする〜！』

宮舘「夏が楽しみだね」

陽葵『うん！』

みんなで過ごす、はじめての夏。

たくさんの思い出が作れますように。