向日葵の咲くおうち ②【雪】 (ページ26)

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お留守番ページ26

宮舘side

ある日の夕食。

今日のおかずは大皿に山盛りの唐揚げ。

もちろんAさんの手作りだ。

全員で部活の寮みたいにがっついていると、ふっかが思い出したように口を開いた。

深澤「ねぇ、誰か来週の月曜日に朝から陽葵とお留守番してくれる人いる？祝日で保育園が休みだから俺が見る約束してたんだけどさ、ちょっと休日出勤になっちゃいそうなんだよね」

『私が高校の友達の結婚式に出席するか迷ってたらふっかが陽葵とお留守番してくれるって言うから出席する予定だったんだけどやっぱり欠席しようかな〜』

佐久間「あー、俺その日はイベントだ！ごめん」

向井「俺、その日は家にいるからええよ？」

宮舘「俺も休みだからAさんは気にせずお友達の結婚式楽しんでおいで？」

『本当にいいの？ありがとう。助かる』

向井「陽葵、俺と一緒にお出かけするか？」

陽葵『うん！ひまり、おようふくがほしい！』

向井「そんなの、なんぼでも買ったるで！」

『康二くん！！！』

向井「あ、Aさんおったんやった！！！」

宮舘「俺も一緒に行こうかな」

陽葵『3人でおでかけー！』

向井「楽しみやな！！！」

『お出かけはいいけど、お洋服買いすぎないでね！？』

そんなこんなで月曜の朝。

俺たちの目の前に現れたAさんはブルーのパーティードレスを着て、メイクもバッチリ。

髪の毛は翔太によって綺麗にセットされていた。

陽葵『ママかわいいね！』

『本当に？ありがとう』

陽葵『しょっぴーもかわいいとおもうよね？』

渡辺「えっ、いや、まぁ」

『こら、陽葵。翔太くん困ってるじゃん。笑』

渡辺「ちがっ、困ってるんじゃなくて！」

照れ屋な幼なじみに助け舟を出してあげるようかな。

宮舘「翔太は綺麗だって言いたかったんでしょ？」

『いやいや、舘様ってばそんなわけないでしょ！』

渡辺「………違くない」

『えぇ、翔太くん！？ありがとう…はずかしっ』

宮舘「本当によく似合ってる。たまには陽葵のことは気にしないで思う存分羽を伸ばしておいで？二次会も行きたかったら気にせず行っていいんだからね？」

渡辺「変な人について行くなよ〜」

『ちょ、翔太くん！ついて行きません！2人ともありがとう。じゃあ、行ってくるね。舘様、陽葵のことよろしくお願いします。陽葵、みんなの言うこと聞いて、いい子にしてるのよ？』

陽葵『うん！ママいってらっしゃい！』