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🩷
『だいちゃん』
「ん?」
『大会ね、なくなっちゃった』
「うん、阿部ちゃん先生から聞いたよ」
『今まで何のために頑張ってきたんだろう。大ちゃんと二人でしたいことたくさんあったのに、我慢して放課後だって土日だって練習してきたのに…。大ちゃんの夢、叶えてあげられなくてごめん。』
「A、それは違うよ。これまでの努力は決して無駄になんかならない。だって、俺が好きになったのは夢に向かって、いつも一生懸命なAだから。努力するAに惹かれたから、俺はAとこうやって結ばれることが出来た。俺は自分が持ってない【本気になれるもの】をもつAだから好きになったんだよ。Aがずっと頑張ってきた理由は、もちろんAのためだったけど、俺のためでもあったんだよ。俺の夢はAの夢が叶うことだって言ったけど、Aの夢が変わってもそれは同じだから。Aの次の夢は何?今すぐに見つけられなくてもいいからさ、これからまた2人で探そうよ」
『……うん』
「ほら、もう泣かないで?俺まで悲しくなっちゃうから、ね?」
ねぇ、私の顔を覗き込んで困ったように笑う大ちゃんだって泣いてんじゃん。
『ねぇ、大ちゃん』
「なーに?」
『大好きだよ』
「にゃはは!ありがとう。でも、俺の方が大好きに決まってるでやんす!」
あなたは私の太陽。
あなたが私を照らしてくれるから、
これからも前を向いて進んでいこうと思うんだ。
【ずっと2人で笑って過ごせますように】
Fin
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桃色の表紙のテーマは【夢を追いかける人はかっこいい】です。
きっと、さっくんだったらこうやって言ってくれると思います。
1度しかない学生生活の集大成を披露する場がなくなってしまった学生さんが少しでも励まされますように。
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作者名:Sakuya | 作成日時:2020年12月3日 12時