【ハイキュー】大ッッ嫌い (ページ9)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:27,555 hit

第9話ページ9

中学の頃の話。

中学から始めたバレーは
最初は本当につまらなかった。

３年生は偉そうに「１年片付け遅い!!!!」だの
「敬語!!!!」だのいちいちうるさくて、
じゃあお前ら手伝えよ、とか思ってたり。

２年生は２年生で「先輩の荷物持つ！」とかね
あんたらの先輩でもあるんだから
あんたらが持てば良いじゃん、みたいなね。

たかだか１、２年早く生まれたくらいで
何をそんなに威張っているのか不思議で
たまらなかった。

顧問も顧問で理不尽に怒るし、
責め立てるような言い方するし。

そうだ、先輩の中で順位とかつけられてたっけ
どの子がいい後輩か、とか。

先輩に媚び売るほど暇じゃない。
そんな気ない。

そんな私は恐らく順位は低かっただろう。

それでも２年生になってからは
先輩は突然緩くなってダラダラして。
キャハハ、と騒ぐようになった。

それで、４人しかいない先輩では
６人バレーはできないのは当たり前で、
当然１年も入ることになる。

１年生で経験者はちょうど２人。
その２人が入った。

他にも入れ替わりなど、様々な人が入って
まぁ私も入ってはいたけど。

その時はバレーなんて、と
つまらなくて仕方なかった。

３年生になる前の春休み。

その時読んだバレーの小説の
主人公が必死で
負けず嫌いで
どんなボールでも大事にしてて。

とにかくバレー大好きだった。
その主人公を中心にして巡る話が本当に
面白くて、こんなバレーしてみたい。
そう思うようになった。