15 ページ15
神威side
戦艦で江戸を見渡していた途中突然胴体から煙が上がった。
「なんだぁ?騒がしいなぁ……」
気怠そうに頭をかく阿伏兎。
長く宇宙を漂っていたため、退屈していたところだ。敵が来たのなら退屈しのぎには丁度いい、と肩を軽く回す。
「夜兎狩りだあぁああぁぁあぁ!!!!」
部下の叫び声。
夜兎狩り?
あぁ、最近そんなのがでてきたらしいね。大分騒がれるようになってはいたが、退屈しないなら誰でもいい。
「団長おぉぉ!!!!
今すぐお逃げください!!!」
血を流してそう叫ぶ男を横目に、大きな音のした方へ向かう。夜兎狩りなんて関係ない。戦いを楽しめればね。
それにしても敵の姿が見えないな。確かに音のした方へ進んでいるはずなのだが、人影が見当たらない。
刹那。
殺気とともに首をめがけて何かが通り過ぎた。
それを合図に次々に何処からか攻撃がくる。
勿論見えないけど関係ない。
殺気だけを頼りに戦うこの感じ、久々に楽しめそうだ。
数分にも満たないであろう攻防戦の末に、しんと空気が静まり返った。
なんだ?
気配が消えた?
そう頭が認識した瞬間、空気を切る音と同時に背中に鋭く重い痛みが走った。
胴体が破壊された戦艦は煙が広がり落ちる。
大きく傾いた戦艦。
全身に毒が回るような痛みとともに投げ出された。
夜兎狩り……。
痛みよりも強い奴が居るという事実に顔がニヤケた。
56人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Alice(プロフ) - とっても面白いです!続きがめっちゃ気になります! 更新大変だと思いますが、頑張ってください!応援してます!(*´∀`*) (2014年7月17日 16時) (携帯から) (レス) id: d0e076cb76 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜舞 - Gypsophilaさん» ありがとうございます嬉しいです! (2014年7月12日 1時) (レス) id: 64c8e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜舞 - プリスケ侍さん» ご指摘ありがとうございます!変換ミスです!これからは気をつけます! (2014年7月8日 18時) (レス) id: 64c8e5ca48 (このIDを非表示/違反報告)
Gypsophila(プロフ) - 面白いです。もっと評価されるべき。更新待ってます(*´艸`*) (2014年7月8日 17時) (レス) id: efe787c0ec (このIDを非表示/違反報告)
プリスケ侍 - 真選組ですよー (2014年7月8日 17時) (レス) id: 3b18512e15 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ