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二十六訓 ページ29
近藤「この二人のうち一人は攘夷党の桂という情報が入っている。まァこんな芸当が出来るのは奴ぐらいしかいまい。春雨の連中は大量の麻薬を持ち込み、売りさばいていた。攘夷党出なくても連中を許せんのはわかる。だが問題はここからだ」
一呼吸置き、近藤さんは顔を引き締め言った。
近藤「その麻薬の密売に、幕府の官僚が一枚かんでいたとの噂がある。麻薬の売買を円滑に行えるよう協力するかわりに、利益の一部を海賊から受け取っていたというものだ。真偽のほどは定かじゃないが、江戸に散らばる攘夷派浪士は噂を聞きつけ［奸賊討つべし］と暗殺を画策している。
真選組の出番だ！」
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作者名：神無月郁サクヤ x他2人 | 作成日時：2019年6月11日 23時
