フロイド・リーチになぜか懐かれた。【フロイド・リーチ】【ツイステ】 (ページ7)

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ウツボが6匹ページ7

「フグちゃーーーん！迎えにきたよォ」

放課後、凄まじいスピードでフロイドが教室に入ってきた。
フロイドがこちらに向かってくると、自動的に周りにいた生徒が掃けていく。

周りからは「あぁ……あいつ終わったな」的な目を向けられた。

オイ、お前ら。俺はカモじゃないからな。

そして、隣に座っているジャミルからは、またかと呆れと同情の視線を送られた。

「あ、ウミヘビくんじゃん。この間は、ありがとー」

この間ってなんだと聞くと、なんでもないと流された。

ジャミルのそういう、すぐはぐらかすのやめた方がいいと思う。うん。

「別に感謝されるようなことじゃない。それより、
Aを連れて行くならさっさと行け。周りからの視線が痛い」
「うん」

そう言うと、フロイドは俺を俵抱えにした。

「え？」

なぜ俵？？

姫抱きよかましだが、なぜ担いだ？
とんでもなく絵面が酷い。

それから、廊下へ出ても、階段を降りても、
道ゆく生徒たちに凄い白い目で見られた。

クルーウェル先生なんて口空いてたぞ。明日説教コースだよ。ちくしょう。

恥ずかしいので手で顔を覆い、フロイドの肩で激しく揺られること数分、
ラウンジらしいき場所に着いた。

中ではオクタヴィネル寮生が、設備の配置や打ち合わせなどで
忙しなく動いている。

「フグちゃん、楽しかったね」
「死ぬかと思った……」

肩から下ろされると、俺はフロイドの腹にパンチを入れた。
しかし、全く効いてないし、フロイドはアハっと笑って喜んでいる。

「おや、お早い到着ですね」

声の聞こえた方を見ると、奥から片手に紙束を持ったアズールとジェイドが出てきた｡