赤の癒しの姫 (ページ15)

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Episode13 ページ15

ｰEpisode13ｰ

これから2時間後
いくら何でも遅いと思い
出雲と多々良が様子を見に行った

そこには気持ち良さそうに眠る2人の姿

出雲｢これじゃ、降りてこんわなぁ｣

多々良｢アンナも寝ちゃったか｣

クスッと小さな笑を零した出雲と多々良。
そっと2人を起こす出雲

アンナ｢…あ…寝ちゃった…｣

A｢…ん…｣

多々良｢しょうがない…Aは俺が連れて行くから
草薙さんは先にアンナと下行ってて？｣

A｢多々良……？｣

アンナと出雲は下へ行き
多々良はAが着替え終わるのを待ち
そっと横抱き(お姫様抱っこ)をし
BARへ下りていった

そしていつもの様に
ソファーにAを座らせ
出雲がAへいつもの様にハーブティーを渡し

A｢…ん…ありがとう…｣

美咲｢お！やっと下りてきたのか！｣

尊｢…まだ眠そうだな…｣

A｢美咲…尊…おはよ…ぅ…｣

鎌本｢いい加減一人で起きられるようになんねぇと
大変だろ？｣

A｢僕…ちゃんと…起きれる…｣

そう言いつつ眠そうになる
Aを見た吠舞羅メンバー
それがおかしくてちらほら笑い始めた

アンナ｢(人1)…ちゃんと起きて｣

A｢…起きてる…つもり…｣

多々良｢そう言いつつ…目が閉じそうだけど…｣

A｢…｣

少し膨れ乍ハーブティーを飲み始めた
少ししてからちゃんと目が覚めたようで
いつもの様にアンナが膝の上に座り
アンナが座ってからアンナの腰に手を回し
前で手を組み

多々良｢ほんと2人は仲良しだね｣

A｢…アンナ大好きだから｣

アンナ｢私も(人1)大好き｣

出雲｢尊の隣…ほんわかしとるな｣

尊｢…あぁ…すごいな｣

多々良｢さて､今日は何をしようか！｣

A｢今日もどこか行くの？｣

出雲｢今日はちょっと用事があんねん｣

多々良｢そっか、アンナとAと俺は
お留守番？｣

A｢…僕は行くよ｣

出雲｢何ゆぅてんねん、Aも留守番や｣

A｢…いや…｣

尊｢…しゃねぇな…｣

A｢邪魔しないから…｣

出雲｢尊がええってゆぅやったら…｣

アンナ｢気を付けてね…｣

A｢僕は大丈夫だよ｣

Aはそう言って柔らかく微笑み
アンナの頭をそっと撫でた

アンナはみんながBARを出る背中を心配そうに見つめた
何故か少し嫌な予感がしたのだ…

そして…その予感は当たってしまう。

特にAにとっては…悪夢の続きでしかなかった…

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