345(ito) ページ14
○ito said
困惑したように私を見つめるさくらちゃん。
目が不安そうに揺れる。
伊『ずっと、さくらちゃんが羨ましかった。』
結婚したこと。
子供を産んだこと。
それは何１つ後悔してない。
間違ったことをしたとは少しも思っていない。
もし今昔に戻れるとしても、私は同じ道を選ぶ。
だけどどうしても思ってしまう。
そこは私の場所だった。
メンバーと笑うのは私の役目だった。
伊『11年間がむしゃらにやってきた。メンバーの1番近くにいて、沢山のファンに応援されてやっとここまできた。その場所に他の人が立つことに、私は何も思ってなかったわけじゃないの。』
私が卒業をしても、
私の場所はそのままで。
どうか、6人でこの先も。
伊『だけど初めてさくらちゃんと会った時、この子なら良いって思った。信じる気持ちが大切だって言うさくらちゃんとなら、AAAは私がいた頃は行けなかった場所まで行けるって。』
黙って私を見つめるさくらちゃん。
その目を見つめ返しながら私は言葉を続ける。
伊『最初のライブの挨拶感動したよ。降りる気はさらさらありませんって言葉に鳥肌が立った。あぁ、私の見る目は間違ってなかった、この子を選んで良かったって思った。』
ー メンバーの11年分に追いつくように努力して、みんなに認めてもらえるメンバーになります。
さくらちゃんにとって居心地の良い空間じゃなかったはずの初めてのライブ。
大きな緊張の中で、 客席に向かってそんな言葉を並べるさくらちゃんは最高にかっこよくて。
伊『だけど今のさくらちゃんは違う。』
相変わらず不安そうなさくらちゃんはそれでも私の目をまっすぐ見つめている。
伊『これからのAAAに必要だって自分で言ってたのに、今のさくらちゃんは誰も信じてないよね。』
仕事のつめすぎで体調を崩したことはにっしーから聞いた。
少しきつすぎる言葉を言ってしまったと反省している姿を見て私は少し寂しくなった。
メンバーがしっかりとさくらちゃんを受けいれて必要としている。
だけどやっぱり、私の見る目は間違ってなかったんだと再確認して嬉しくもなった。
伊『赤色を引き継ぐ覚悟はあるって、降りる気はさらさらないって言ったのに今は6人の方が良かったんじゃないかって考えてる。』
私は小さく息を吸う。
伊『…AAAに入ったこと、後悔してるなら私に返して。』
さくらちゃんの顔を見つめながら
何故か私も泣きそうになった。
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saku(プロフ) - みゅーさん» あああ！もう嬉しすぎて泣きそうです（；＿；）！（笑）大切に大切に物語を進めていけたら良いなと思います！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2018年6月18日 22時) (
レス) id: 1e377d8f5f (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - ゆきだるまさん» 嬉しすぎるコメントありがとうございます（；＿；）！いちゃいちゃはAAAの世界観を壊すのが怖くて書けていませんが私自身もいつか挑戦してみたいと思ってます！その時はよろしくお願いします！！ (2018年6月18日 22時) (レス) id: 1e377d8f5f (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - なるさん» 第9章公開しました！ぜひそちらもよろしくお願いいたします！！ (2018年6月18日 22時) (レス) id: 1e377d8f5f (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - このお話が大好きすぎてほんとに終わってほしくないです！！！！なので、無理に終わらせようとしないでください！！！このお話なくなったら楽しみなくなります。。（ ; ; ） これからも楽しみにしてますので更新遅くなってもいいので頑張ってください！！！ (2018年6月13日 21時) (レス) id: 63a45c8bf9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - だらだら続いていっても全然いいです！むしろ完結してしまうほうが寂しい(´；Д；`)もしも七瀬ちゃんが誰かとくっつくのだたっら結婚とかイチャイチャも書いてほしい！ (2018年6月13日 16時) (レス) id: 0c124f51b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年4月14日 1時
