394(uno) ページ6
○uno said
宇『ありがとうございましたー！』
浦「みんなー！大好きだよー！」
最後の曲を歌い終わって舞台裏にはける。
一息つくまもなく、急いでライブTシャツに着替える。
楽屋まで響くとりえコールに、さくらがほっとしたように笑う。
私にとって、アンコールがあることは当たり前で、
いつだってファンは最後の最後まで私達のことを求めてくれると思っている。
だからこそ、アンコール前最後の曲を歌った後はなんの未練もなくステージを去る。
少しでも早く戻ってあげたくて。
でもさくらは違う。
いつのライブだって、さくらは最後まで名残惜しそうに客席を眺めて不安そうにはける。
そしてアンコールを求めるファンの声が聞こえてやっと安心したように息をつく。
あ「なんでみんなは怒らないの？」
名古屋での2日間のライブを終えた打ち上げ。
久し振りにメンバーが集まって飲んだ時。
珍しくふらふらしているさくらがそんなことを言った。
日「何が？さくらちゃん水飲んだら？」
末「ペース早いって。」
宇『怒る？何に？』
あ「私が足引っ張ってることに。」
さくらの言葉にその場の雰囲気が一瞬固まる。
與「…足引っ張ってないし。変なこと言い出すなら飲むな。」
あ「んー、だってさー、」
グラスのお酒を眺めながら俯くさくら。
あ「私がいなかったら、みんなはもっと、」
宇『怒るよ？』
あ「…ごめん。少し酔った。」
そう言って笑ったさくらと、にっしーの盛り上げでその場の雰囲気は元に戻ったし、その後のさくらも普通だった。
だけど、私はあの時のさくらの言葉が胸にずっと引っかかっている。
もし、さくらがいなかったら。
私達はもっと高い場所にいける？
私達はもっと熱い場所にいける？
私達はもっと輝かしい場所にいける？
違うんだよ、さくら。
初日のライブでさくらを否定するうちわを見つけた。
それはその次の日もあった。
ごく一部の、少ない誰かの行動。
AAAのライブでそんなこと一度もなかったのに。
七瀬さくらのせいでファンの雰囲気まで悪くなった。
相変わらず消えないさくらへの否定的な意見。
今回のライブ構成に関しても沢山の厳しい声がある。
だけど、だけどね。
どうか、私たちのことを信じて。
応援してくれる、確かなファンのことも信じて。
私はさくらに笑っていてほしいの。
だからこれは、私達からのプレゼント。
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ましゅ(プロフ) - おかえりなさい、であっているのか分かりませんが待ってました。本当にこうやってまたsakuさんの執筆されるのが読めると思うとワクワクです。これからもsakuさんのペースで更新していってください。 (2019年8月6日 22時) (
レス) id: eadb1e86ec (このIDを非表示/違反報告)
rano(プロフ) - sakuさんのペースでこれからも頑張ってください！！ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 84b15d4196 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして。毎日来てはいちから読み直してます！いつも感動させられてます！更新楽しみにしてます！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: 7a71984a73 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - さなっちさん» わ〜〜！！気づきませんでしたありがとうございます！修正しました（ ; ; ）頑張りますので完結まだぜひお付き合いください〜〜！更新遅くて本当にごめんなさい！！！ (2019年3月28日 7時) (レス) id: 62025c77a8 (このIDを非表示/違反報告)
さなっち - はじめまして。 この小説、とても共感しました。 お話の番号が395から369になっていましたが大丈夫ですか？ 続きが、すご〜〜〜〜〜く気になります。sakuさん、頑張ってください！応援してます。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c90a3cc57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年6月18日 20時
