414(atae) ページ27
○atae said
與『俺はさ、』
あ「うん。」
與『秀太も大事やから。』
あ「…うん。」
さくらが分かってる、と言う風に何度も頷く。
教えてやりたい、と思う。
さくらのことを秀太がどんな風に話すか。
どんなに大切に思っていて、どんなに頑張っているか。
だけど好きって気持ちはそんな理屈とは離れた場所にある。
片方の頑張りなんて、片方に気持ちがなければそれでお終い。
恋愛は、努力とは比例しない。
與『傷つくことを、秀太は覚悟しとるよ。やから傷つけんなとは言わへん。恋愛なんてどっちかが傷つくもんやし。』
あ「…うん。」
與『やけど、最低な傷つけ方はせんどって。お願いやから誠意だけは忘れんどって。』
あ「うん、分かってる。心配かけてごめん。」
そう言って俯くさくらの頭をがしがしっと撫でる。
與『明日も頑張ろうな。』
あ「うん。しんちゃんお疲れ様。」
一緒に外に出て、お互い別々の車に乗り込む。
待っていたマネージャーがお疲れ様ですと声をかけてくれる。
マ「七瀬ちゃんもいたんですね？」
與『あーそうみたい。台本持っとったからレッスンやったんやない？』
マ「ああ、映画の。」
與『明後日オーディションらしいで。』
マ「ヒロイン役のオーディションに声がかかるなんて凄いですね。しかも歌手の役なんでしょ？」
與『そうなん？それは知らんやった。じゃあさくらは映画の中で歌うんかー。』
マネージャーと話しながらさくらの演技を思い出す。
さくらが出てるドラマは録画して全部見ている。
最初は違和感があったけど、今はそんなことない。
テレビの中で1人で立っているさくらはどっからどう見ても素敵な女優で、そんな姿を見るたびに感じる尊敬の気持ちと少しの嫉妬。
きっと映画でも素敵な演技をするんやろう。
メンバー誘って見にいかんと。
與『オーディションかー。まあさくら受かるやろうな。』
マ「七瀬ちゃん演技上手ですもんね。しかも歌手の役ならなおさら。」
與『歌も見られるってことやんな？それこそぴったりやん。あ、でもオーディション受ける他の人もみんな歌手なんやろか？』
マ「あー、全員かは知らないけどほら、あの子も受けるらしいですよ。ほら、今回末吉さんとコラボ曲歌ってる、」
與『大阪さん？』
マ「そうそう、その子です。」
それは、なんていうか、
さくらが心配やなあ。
そんなことを考えながら俺は窓の外を眺めた。
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ましゅ(プロフ) - おかえりなさい、であっているのか分かりませんが待ってました。本当にこうやってまたsakuさんの執筆されるのが読めると思うとワクワクです。これからもsakuさんのペースで更新していってください。 (2019年8月6日 22時) (
レス) id: eadb1e86ec (このIDを非表示/違反報告)
rano(プロフ) - sakuさんのペースでこれからも頑張ってください！！ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 84b15d4196 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして。毎日来てはいちから読み直してます！いつも感動させられてます！更新楽しみにしてます！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: 7a71984a73 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - さなっちさん» わ〜〜！！気づきませんでしたありがとうございます！修正しました（ ; ; ）頑張りますので完結まだぜひお付き合いください〜〜！更新遅くて本当にごめんなさい！！！ (2019年3月28日 7時) (レス) id: 62025c77a8 (このIDを非表示/違反報告)
さなっち - はじめまして。 この小説、とても共感しました。 お話の番号が395から369になっていましたが大丈夫ですか？ 続きが、すご〜〜〜〜〜く気になります。sakuさん、頑張ってください！応援してます。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c90a3cc57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年6月18日 20時
