404 ページ16
ー……………
與「何そわそわしとん？」
『だって、久し振りのグループでの撮影だから！』
浦「しかも表紙だもんね？」
楽屋の中でそわそわと動き回る私を呆れたように見るしんちゃんと、温かい目で見守ってくれる直也くん。
幸せで特別だった私の誕生日から3週間。
福岡での2daysを終え、残りはにっしーの地元北海道での公演と12周年アニバーサリー公演の東京ドーム。
ちゃくちゃくと進んでいく日程。
みんなと、ファンと、重ねるごとに終わりが寂しくなる。
今回は札幌公演まで少し時間が空く。
その合間を縫ってそれぞれの仕事をこなしていくのはいつも通り。
私もドラマにバラエティ、ありがたいことにそれなりに忙しくさせてもらってる。
そんな中今回はグループでの仕事も沢山入っていて。
最近はライブ以外はソロでの仕事が多かったから嬉しい。
みんなと一緒に居られる。
それだけで私は幸せで、嬉しい気持ちになる。
末「おはよー。」
與「おはようさん。」
浦「あれ、秀太髪染めた？」
集合時間15分前。
集まるメンバーの顔ぶれもいつも通り。
宇野ちゃんがまだ来てないのはちょっと意外だけど。
末「おはよ、さくら。」
『おはよう。黒髪、久し振りだね。』
やってきた秀ちゃんの髪の毛は綺麗なシルバーアッシュから深い漆黒に。
何色に染めても似合う秀ちゃんだけど黒髪はファンにもメンバーにも好評。
そういえば何かの番組でちあちゃんも秀ちゃんは黒髪が好きだって言ってたな。
末「似合う？」
『すっごく。』
私の言葉に秀ちゃんが満足げに笑う。
ー すっげー、好き。
秀ちゃんの口から漏れた言葉。
キス、だって分かってて目を閉じた私は確信犯。
触れた温度も、言葉も、笑顔もぜんぶぜんぶ
離したくないって思った。
だけど、やっぱり引っかかりは消えなくて。
芸能人であること、同じグループであること、
もう二度と、この場所で恋愛はしないと誓ったこと。
自分の行動と秀ちゃんの言葉とその気持ちがずっとぐるぐるしていて自分でもよく分からなくなる。
福岡でのライブが終わって、秀ちゃんから何か言われるかと思って身構えていたけど何もなくて。
その秀ちゃんの優しさに甘えて何もなかったように笑う私はずるい。
だけど今はこのままが良い、と
そんな卑怯なことをかんがえてしまうんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 557人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ましゅ(プロフ) - おかえりなさい、であっているのか分かりませんが待ってました。本当にこうやってまたsakuさんの執筆されるのが読めると思うとワクワクです。これからもsakuさんのペースで更新していってください。 (2019年8月6日 22時) (
レス) id: eadb1e86ec (このIDを非表示/違反報告)
rano(プロフ) - sakuさんのペースでこれからも頑張ってください！！ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 84b15d4196 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして。毎日来てはいちから読み直してます！いつも感動させられてます！更新楽しみにしてます！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: 7a71984a73 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - さなっちさん» わ〜〜！！気づきませんでしたありがとうございます！修正しました（ ; ; ）頑張りますので完結まだぜひお付き合いください〜〜！更新遅くて本当にごめんなさい！！！ (2019年3月28日 7時) (レス) id: 62025c77a8 (このIDを非表示/違反報告)
さなっち - はじめまして。 この小説、とても共感しました。 お話の番号が395から369になっていましたが大丈夫ですか？ 続きが、すご〜〜〜〜〜く気になります。sakuさん、頑張ってください！応援してます。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c90a3cc57a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：saku | 作成日時：2018年6月18日 20時
