417(shuta) ページ30
○shuta said
あ「色々は色々だよ。」
末『なになに、言えないような仕事？』
あ「言えないっていうか、」
末『なんだよ隠すことないだろ？』
なんとなく、さくらのにえきらない態度に苛々して口調が強くなる。
俺の言葉が強くなったことに少しムカついたようにさくらが俺を見る。
あ「なんでそんな言い方するの？別に秀ちゃんに全部話さなきゃいけないわけじゃないでしょ？」
末『隠す必要もないだろ？最近態度も変だし。なんだよ。』
あ「変じゃない、」
末『なに？言いたいことあるなら言えば？』
あ「…その言い方ムカつく。」
さくらがいよいよ本気で俺のことを睨む。
仕事の話聞いただけなのにあからさまに隠される意味が分からない。
最近の態度も分からない。
悲しい感情だったはずなのにいつのまにかそれは怒りの感情に変わっていて。
それはさくらも同じらしい。
怒ったように俺を睨むさくら。
末『何その態度？可愛くねえなあ。』
あ「…だって、」
與「なんしとん？」
廊下で立ち止まって睨み合っていれば前から歩いてきた真司郎が怪訝そうな顔で俺たちを見る。
與「リーダー呼んどんで？さくら？」
立ち止まった真司郎の横を無言で通り過ぎるさくら。
そのままスタスタと歩いていく後ろ姿を見ながらため息をつく。
與「なんかあった？」
末『別に？なんかしんないけどさくらの態度おかしいからムカついて。』
與「あー、緊張しとんのやろ。」
末『緊張？』
與「なんか明日オーディションらしいで。映画の。」
末『へえ。』
映画のオーディション。
とうとうさくらには映画の話もくるのか。
女優として認められてきたんだな。
…オーディション？
末『なんかそれ、リサちゃんも言ってたな。』
與「ああ、そうそう。大阪さんも受けるらしいで。歌手の役らしくて。歌も重要なんやろうな。昨日も夜遅くまで練習しとったで、さくら。」
やから緊張しとるんやろ、大目にみてやり、と真司郎が俺の肩を叩く。
だとしたら。
嫌な予感が頭に浮かぶ。
ー 1番応援してるよ。
リサちゃんに言った言葉と、張り付いたような笑顔を浮かべて立っていたさくらを思い出す。
末『…そういうこと。』
與「秀太？そろそろ行かな本当にリーダー怒るで？」
やらかしてしまったかもしれない息苦しさにため息をつきながらも先に歩き出した真司郎を追いかけた。
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ましゅ(プロフ) - おかえりなさい、であっているのか分かりませんが待ってました。本当にこうやってまたsakuさんの執筆されるのが読めると思うとワクワクです。これからもsakuさんのペースで更新していってください。 (2019年8月6日 22時) (
レス) id: eadb1e86ec (このIDを非表示/違反報告)
rano(プロフ) - sakuさんのペースでこれからも頑張ってください！！ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 84b15d4196 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして。毎日来てはいちから読み直してます！いつも感動させられてます！更新楽しみにしてます！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: 7a71984a73 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - さなっちさん» わ〜〜！！気づきませんでしたありがとうございます！修正しました（ ; ; ）頑張りますので完結まだぜひお付き合いください〜〜！更新遅くて本当にごめんなさい！！！ (2019年3月28日 7時) (レス) id: 62025c77a8 (このIDを非表示/違反報告)
さなっち - はじめまして。 この小説、とても共感しました。 お話の番号が395から369になっていましたが大丈夫ですか？ 続きが、すご〜〜〜〜〜く気になります。sakuさん、頑張ってください！応援してます。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c90a3cc57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年6月18日 20時
