39(naoya) ページ41
○naoya said
秀「ねえ、さくらちょっと変。」
浦『ん?』
先にさくらと日高が撮影している間。
座って来週のスケジュールを確認していると秀太が横にきて俺にそんなことを言う。
いつのまにか「さくら」ってちゃんと名前を呼ぶようになっていることに驚きつつ安心する。
浦『変って?』
秀「ん〜元気ない。」
秀太の言葉に振り返って撮影をしているさくらを見る。
浦『そう?俺は思ったより元気そうで安心したんだけど。』
俺の言葉にんーっと眉をひそめる秀太。
秀「おれの勘違いかも。」
浦『いや、でも流石に気にしてるだろうね。世間の目』
あんなの、傷つかないほうがおかしい。
秀「俺が、ずっとさくらにとってきた態度もこれと一緒だなって思うようなコメント多くて反省した。」
珍しく素直な秀太。
浦『それは俺じゃなくてさくらに言いな?』
あ「直也くんっ!」
撮影していたさくらが満面の笑みで走ってくると俺の腕をひっぱる。
浦『うわっ』
あ「ちょっと見て!超大人っぽく撮れた!」
秀ちゃんも!っとさくらに呼ばれて俺たちは仕方なくさくらの撮影データを確認しているパソコンの前に行く。
秀「おお、良いじゃん。」
浦『うん、綺麗。』
前髪を書き上げながらカメラを見るさくらは本当に大人っぽくてセクシー。
あ「これ子供っぽく見えないよね?あと太っても見えない??」
浦『うん、可愛いよ、大丈夫。』
今まで色んな雑誌の撮影をしてきたけどこんなことを俺たちに聞くのは初めてで、俺は笑いながらそう返す。
秀「なに気にしてんの?さくらは1番年下なんだから並んだら1番子供っぽくて当たり前だろ?それに全然太ってないから。」
あ「…うん、ありがとう。」
秀太の言葉にはっとする。
そう言えば、ツイッターに並ぶ批判コメントの中には1番年下で年齢が離れているさくらが子供っぽくて雰囲気が合わない、太ってるやブスなどといった見た目に関するものも数多くあった。
…やっぱり気にしてるのか。
今、さくらを全力で傷つけているその人たちに君は一生会うことはないんだよ。
面と向かって君を傷つけにくることはない。
ただの他人だ、なんで。
そんな言葉を俺はかけられない。
気にするな、なんて無理だよね。
だけど俺たちがいるから。
浦『一緒に頑張ろうね。』
さくらは何も言わずに嬉しそうに笑った。
481人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nao - sakuさん» すばやい対応ありがとうございます!返信も頂けて嬉しいです(*ノ▽ノ) (2018年3月1日 12時) (レス) id: 61725516a7 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - naoさん» コメントありがとうございます(;_;)対応遅くなりまして申し訳ありません!修正しました!ご指摘本当にありがとうございます(;_;)!!!これからもよろしくお願いします(;_;) (2018年3月1日 8時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
nao - 楽しくて何度も読み返しています!No.45、46のページが一部ですが名前変換されないため、もし出来るなら確認していただきたいです。これからも楽しみにしてます! (2018年2月28日 2時) (レス) id: 61725516a7 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - あゆさん» コメントありがとうございます!更新まばらになっててもどかしい思いさせてしまうこともあると思うんですけどなるべく毎日更新したいなって思っているので続編もぜひのぞいてください! (2017年11月18日 10時) (レス) id: 7195a09c85 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - ao.aoさん» コメントありがとうございます!応援したくなるって言われて本当に本当に本当に嬉しいです!届かない虹IIではもっとメンバーの良さを出していけたら良いなと思っているのでまた覗きに来てください! (2017年11月18日 10時) (レス) id: 7195a09c85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:saku | 作成日時:2017年11月8日 16時