34(nishijima) ページ35
○nishijima said
西『秀太、俺はあの歌い方だとさくらの良さがほとんど埋もれると思うんだけど。』
俺の言葉に眉をひそめる秀太。
お前も、思ったんじゃないのか?
声量を出しても安定する高音。
響きが伸びるような力強い声。
さくらの持ち味を全部潰してさっき歌ったあの歌い方は、
千晃の歌声とは全然違う。
西『千晃とさくらじゃ声質が全然違う。さくらに千晃を求めるのは酷だよ。そんなことしたらあいつは、ただ声を小さくして響きを潰すしかなくなる。』
ハモる時は良いかもしれない。秀太の声を目立たせるために時にはそんな歌い方をしなきゃいけないこともある。
でも、そんなことずっとしていたら、リードはもう歌えなくなる。
末「…だったら俺とは歌えない。西島も思っただろ?さよならの前を合わせた時、」
西『俺は秀太とさくらの声の相性が悪いなんて感じなかった。』
初めて合わせた時感じたこと。
そんなの違和感以外になかった。
西『ずっと千晃と合わせていたパートだから、千晃と正反対の声のさくらと歌えばそりゃ違和感はあるよ。だけど、さくらと歌ったら秀太の良さが潰れたとか、そんな風には思わなかった。』
秀太は、千晃に拘りすぎてる。
西『ねえ、秀太。ちゃんとさくらの声を聞いて。』
誰よりも優しいお前だから。
メンバーの変化には1番に気づいて、言葉じゃなくて行動で示す秀太。
空気を読んでないように見えて、自分の気持ちを素直に表現するわがままに見えて、
実は1番みんなのことを考えてみんなのために意見を言う。
AAAが大好きで、ファンが大好きで、
そんな秀太だから。
分かるだろう?
西『ねえ秀太。さくらを千晃の変わりにするのは…千晃に失礼だよ。』
さくらは千晃の変わりじゃない。
あ「にっしー水これで良かった?」
ドアが開いてさくらが帰ってくる。
西『ありがとうさくら。でもごめん、ちょっと乾燥で喉の調子悪くて、今日は先に帰っても良い?』
あ「え?!大丈夫?!ごめんね、練習付き合ってもらって、」
西『いや、大丈夫。また明日合わせよう。だから今日は秀太と2人で合わせてて?』
あ「え?」
末「は?」
そう言うことだから、ときょとんとするさくらと怒ったような顔をする秀太を残して部屋を出る。
あの2人なら大丈夫、絶対に。
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nao - sakuさん» すばやい対応ありがとうございます!返信も頂けて嬉しいです(*ノ▽ノ) (2018年3月1日 12時) (レス) id: 61725516a7 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - naoさん» コメントありがとうございます(;_;)対応遅くなりまして申し訳ありません!修正しました!ご指摘本当にありがとうございます(;_;)!!!これからもよろしくお願いします(;_;) (2018年3月1日 8時) (レス) id: 7bf4716d7e (このIDを非表示/違反報告)
nao - 楽しくて何度も読み返しています!No.45、46のページが一部ですが名前変換されないため、もし出来るなら確認していただきたいです。これからも楽しみにしてます! (2018年2月28日 2時) (レス) id: 61725516a7 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - あゆさん» コメントありがとうございます!更新まばらになっててもどかしい思いさせてしまうこともあると思うんですけどなるべく毎日更新したいなって思っているので続編もぜひのぞいてください! (2017年11月18日 10時) (レス) id: 7195a09c85 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - ao.aoさん» コメントありがとうございます!応援したくなるって言われて本当に本当に本当に嬉しいです!届かない虹IIではもっとメンバーの良さを出していけたら良いなと思っているのでまた覗きに来てください! (2017年11月18日 10時) (レス) id: 7195a09c85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:saku | 作成日時:2017年11月8日 16時