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ずっと一緒……29 ページ38

今は、お母さんの勤めている病院の好意で、3万円の家賃で住んでいられるこの家も

 いつまでいられるか分からないし

 この先、何年治療にお金がかかるか分からないから

 お母さんのお金なんて絶対使えないし

 とか言いながら

 お母さんの携帯とか、お母さん自身が払っているお金

 これからは、僕が払う!

 なんて余裕は無くて……

 こんなに短い時間で、弱音を吐きそうになる自分がイヤだ……

 風 「お母さんごめんね。僕こんなで。お母さん凄いね? 10年…… ううん…… その前からだね。何十年も、一人で色んな事を頑張って。もう、弱音を吐かないで、僕頑張るから……」

 勝手に弱音を吐くタイプじゃない

 とか思っていたのが恥ずかしかった

 こんなに弱い人間だったんだ…… 僕……

 もう。エイトくんと、リョウくんに逢っちゃダメだ

 二人に逢ったら甘えたくなっちゃうもん……



 瑛斗.涼那side

 その頃の瑛斗と涼那

 -Bar-

「何でお前がここにいるんだよ!?」

「どこで飲もうと俺の勝手じゃん! お前だって!」

「俺だって! どこで飲もうと勝手だろ? 何で俺の行く行く所、行く所お前が居るんだよ?」

「お前じゃないか! 俺が行く所、行く所に居るの!」


 涼那「ちょ、ちょっと落ち着いて! 百田くん!」

 瑛斗「倫! どうしたの?」

 数年振りに、再会した同級生の百田くん。俺と瑛斗にぃの少し後に入って来たんだけと……

 Barに入った瞬間顔色を変えて…… その場にいた一人の青年に食って掛かって

 数年振りに、再会した同級生の倫。オイラ達よりちょっと先に来てたみたいで

 オイラとリョウが入店した後から入って来た、 一人の青年に顔色を変えて……


 心都side

 梅川倫…… 何で?

 4月から勤めた消防署に配属された日

 会ったのは

 忘れもしない

 事故の日に生き残った

 梅川倫で……


 忌々しい奴……


 倫side

 百田心都…… 何で?

 4月から勤めた消防署に配属された日

 会ったのは

 忘れもしない

 事故の日に生き残った

 百田心都で……


 忌々しい奴……

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作者名:涼風花 | 作成日時:2021年4月22日 12時

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