Ruby キミの涙～初恋と宝石～Ⅴ3章 (ページ27)

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そんな俺と付き合いませんか？① ページ27

佑樹side

　夏輝さんの悲しみの記憶
　胸が痛くて苦しくて……

　えいちゃんに
『斉多ちゃんは、本当は人見知りだもんね？』

　そういつも言われてた

　佑樹「夏輝さん、俺も人見知りなんです。自分から積極的に人に声を掛けて『『仲間になって』って声掛けて。今でも人に声を掛ける時は勇気が沢山必要になる位……」

　夏輝「斉多くん……」

　佑樹「俺と同じ様な思いを抱いている子供達や、人達の思いを聞いて手助けするのが俺の……」

　夏輝「斉多くんは本当は人見知りさんなんじゃないかなって感じてた。人見知りを克服しようと頑張って。真摯に患者さん達に向き合う斉多くんを尊敬してるの」

　こんな嬉しい言葉はなかった……

『斉多くんは明るいね』

　それが人の俺への評価

　えいちゃんにはすぐにバレたし

　そういえばイクくんも

『斉多先生は本当は人見知りで、想いを伝えるのが苦手だから、るなちゃんとふうちゃんの気持ちが分かるんですよね？』

　いつだったかのオンライン男子会でズバッと言って来たしね

　佑樹「夏輝さん。俺全然まだまだみたいです。俺が人見知りだって皆にバレてるのに、今気が付いたから」

　夏輝「うふふ。斉多くんは人の心の痛みが分かるからこそ、人が『この人になら、話してもいいかな』って思えるんだもの。全然どころか凄い人なのよ。ちなみに栄上さんは『斉多先生も何かしらの想いを抱えているから、人の気持ちに寄り添う優しさを持ってるんですね。きっと』って。ふうちゃんもるなちゃんも『斉多先生は、人の悲しみを自分の悲しみとして受け止める事が出来る人。斉多先生も辛い思いされた事があるのかしら。可哀想』って同じ事言ってたわよ」