リモート男子会�� ページ16
英汰「結果決め手にはなったけど、間違いなく生伊那くんと栄上さん、風歌ちゃんにるなちゃんの頑張りが 一番だよ」
涼希「 そうなんですかね？ だって今まで全然事が動かなかったのに」
英汰「 Twitter の反響とか凄かったよね。斉多ちゃん」
佑樹)うん。 警察はなぜそんな判断を下したのかとか凄ごかったですよね？ 栄上さん」
倫里「中には、そんな事をして何になる？ っていう批判はあったけどね…… 確かに風歌の日記や、るなの日記。 施設内での理不尽な事をずっと配信し続けていた涼希くんの想いに、なぜ施設側は謝罪しないんだよ! っていう怒りの投稿が多かったね」
涼希「それは俺も感じてたけど…… 世間の声を聞いて、警察や施設が感覚がずれてる事に気が付いて、事が動き出したのが今だったって事ですね」
佑樹「 そういう事。これは俺が感じた事なんだけどね。その前に。監視カメラってついこの前6月の末に設置されたんだよねイクくん」
涼希「そう。ようやく要望が一つ通って。設置されたのすっかり忘れてた」
倫里「 そうか。さっき、涼希くんが『施設での事が動いたのって……監視カメラのなんですよね。俺全然その存在に頭がいかなくて……』 そこに答えがあるのか」
佑樹「イクくん、ふうちゃん、るなちゃんは 情熱をもって介護の仕事をしているからね。自分の働く姿勢が人からどう見られているか？ なんて、考える必要もないから監視カメラの存在にも動じる事は無いけど。 施設側の人間は、時にカメラの存在を意識して丁寧な対応をしようとしたり。ふとした瞬間忘れてしまうから、素が映し出されてしまったり……」
英汰「 なるほどね……種橋はとことん自分が一番な人間だから、 自分の気に入らない事があれば、風歌ちゃんるなちゃんだけじゃない。自分の同僚相手でも気に障る事があれば、 奇声を上げたり、相手を罵ったりと。素の素を記録されてたってわけか」
涼希「 今まで、 倫里さん、 ふうちゃん、るなちゃん、俺が積み上げてきたモノが実って。 お年寄り達の想いも届いて。そこに今の話が動かない証拠になった…… 俺達のしてきた事は無駄では無かったって事ですよね？」
倫里「あぁ、無駄じゃなかったんだよ……」
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作者名：涼風花 | 作成日時：2021年4月5日 12時
