Ruby キミの涙～初恋と宝石～Ⅴ１章 (ページ49)

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悩める父親② ページ49

その時、るなちゃんが自室から応接間に来て『娘』って言葉に反応して……

　そうか……るなちゃんは、小さい時にお父さんがご病気で亡くなられたんだっけ……

　倫里「そう娘。るなちゃんは俺の可愛い娘だという思いが強いんだよ。仲良し姉妹の風歌とるなちゃん…… 俺が二人の娘を守ってやるからな？心配いらないよ」

　るな「パパ……あ、ゴメ」

　倫里「謝る必要なんてないだろ？パパって呼んでくれないかな。るなちゃん」

　栄上さんの右斜め前の
　一人掛けのソファーに座ったるなちゃん

　顔を覆って号泣しちゃって

　るな「私ずっと、(倫里)叔父さんがパパだったら……って思ってた……」

　心紀「るなちゃん……良かったね」

　倫里「斉多先生、鮎川先生…… なぜ今この時……娘を抱き締めてあげる事さえ出来ないんでしょうね？」

　佑樹「本当ですね……」

　誰かと誰かのメンツとか……
　国とどこかの自治体のメンツとか……

　今の国難を乗り越えなければならない時にさ、そんな事を争ってる場合じゃないじゃんね？

　夏輝「るなちゃん、本当は直に会いたかったわ。るなちゃん？何か心に掛かった事があるんじゃないの？」

　るな「夏輝先生……」