笑って生きて行く2-8 ページ35
ウソ？
どうして？ パパとママだ？
何で？ どうして？ お仕事じゃないの？
正月は帰って来れないんじゃなかったの？
《涙で顔がよく見えないよぉ》
京《きょう》「風ちゃん、あなたって子は……どうして自分の思いを胸にしまっちゃうの？」
ママ……
京「いつでも、夜中でも メールでも、電話でもっ。何かあったら……苦しかったら……楽しい事もっ。みんなっ、ママに教えて頂戴？ って言ってるじゃないの!」
瞬間、ママにギュッって抱きしめられたんだ
ママ……
涼瑛《りょうえい》「京？ そんな風に……」
そう言いながらパパは、その大きな右手で僕の頭を撫でてくれて
パパ……
京「貴方？ 貴方はなぜ……」
涼瑛「京？ 冷静でなんか、いられる訳無いだろ？ オレ達の大事な風が泣いてるんだぞ？ 苦しんでるんだよ？ 冷静な訳無いだろ？」
パパ……
京「そうよね？ 風ちゃん大好き貴方ですものね。冷静な訳……ごめんなさい……貴方」
田辺「柳ケ瀬さん？ 立ち話もなんですから、ソファーに座って話しませんか？ コーヒーでも頂きながら」
涼瑛「はい。そうですね。田辺施設長」
倫.心都「こらみんな! そんなウルウルした目で風 《ちゃん》達を見つめなくても、久しぶりに会って嬉しくて泣いてるだけだから!」
子供達「一緒だ 《いっちょ》だ」
子供達が、心都くん、と倫先生の言葉が一緒だって
何でだろ？ 僕案外冷静に、周りを見てるの
リビングて田辺園長先生と、パパとママと、倫先生と心紀くんはコーヒーを
子供達はオレンジジュース
僕はお子ちゃまだからって、カフェラテを用意されたんだけど
カフェラテを飲もうとした瞬間
ママが
京「どうして？ ママって。パパって。何で呼んでくれないの？ 風ちゃん？ 今日はずっとよ？」
ぇ？ だって、だって、だって……
ママが、両手で顔覆って泣き出しちゃって。パパ凄く悲しそうな顔で、ママの背中を擦って
僕も泣きそう、ってなった時
瑛斗.涼那「風ちゃん!」
エイトにぃと、リョウにぃが
リビングに入って来たんだ……
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作者名：涼風花 | 作成日時：2021年5月26日 16時
