花冷えの季節2-7 ページ2
風「ふうちゃん？ ママのこと好き？」
涼那 《風ちゃんの、 その一言に答えがあったんだ》
──
『すみません。この子を預ける所が見つからなくて…… 連れて来ちゃいました……』
瑛斗 《男の子を見て、ニコって微笑んだ風ちゃん》
ふう「ふうセンセ! おうたのセンセ! どこかイタイの？」
風「ちょっとひどいお風邪引いて……大丈夫だからね……ふうちゃん」
瑛斗
件の件の女性に、聞く事になって……風ちゃんまだ入院してるからね。病室に来てもらったんだけど……
涼那
冷静に話出来る様にって、ミサは俺と、瑛斗にぃに。倫くんは風ちゃんの傍に……見守ってくれて
「初めは、ママ友に、自慢出来るかもって……グループ内だけに見せりつもりだったんです……」
──
倫「ふうくんて名前なんだ？」
ふう「ね？ いっしょなんだよね？」
風「ね？ 字も『風』で一緒なんだよね？」
倫「何歳なの？」
ふう「ごさい!」
──
「本当に、浅はかでした。 注目の人を世の中の人に紹介したら、もっともっと、私の事を、皆が認めてくれるんじゃないか？ って……」
──
風「ふうちゃん？ ママのこと好き？」
ふう「だいすき! ママもピアノのセンセなの! ママとふうセンセみたいにピアノもおうたもじょーずになりたいの」
──
女性と風ちゃんの帰った後
心都side
風「子供に罪はないもんね？」
風ちゃん…… ふうちゃんの為に……
風「不思議な、世の中だね……友達を作るのに、見返りを求めたり……求め返したり…… きっとそんな今の風潮が彼女を……追い詰めちゃったのかね？」
涼那.瑛斗.心都.倫「風ちゃん 《くん》……」
風ちゃん……の涙に……
瑛斗「心都くん。起こった事は仕方ないもんね？ あの人も何回も謝ってくれたし」
涼那「倫くん。ミサだけだと心配だ……風ちゃんのマネージメントの方法一緒に練り直してよ」
心都「リョウ! お前はっ!」
もう、信じらんないリョウの奴!
らしいっちゃ、らしいけどさっ
瑛斗さんは、優しい……
瑛斗.倫「あっはっは! リョウ 《さん》だなぁ」
瑛斗さんも酷いよ……
それより……
心都「倫？ 何がオカシイ？ のかな？」
倫「ぇ？ あっヤベ……」
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作者名：涼風花 | 作成日時：2021年5月26日 16時
