花冷えの季節2-恋人達編1 ページ4
心都&倫
-マンション寝室-
倫「バッカぁ、しつこいってぇ」
心都「またぁ。しつこいの嫌じゃないくせに。って、言ってるじゃんか」
倫「悪魔っ」
心都「うん。良く言われる。初めは『心都くん、優しい』とか言っときながらさ『心都くん、優しく微笑みながら、じわじわと 攻めてくるから悪魔みたい』って」
倫「……」
心都「人は勝手なものでさ。イメージと少しでも違うと『なんか思っていた人と違うー』とか言ってさ。 言ったアンタの方がよっぽど悪魔じゃんね? 勝手にさ…… とか思うんだよね」
倫「だったら少しは……」
心都「けど、リンちゃんが真っ直ぐに人を、色眼鏡で見たりしないから ……俺はリンちゃんが好きなんだ……」
倫 《……》
《そ、そういうトコが悪魔なんだってのっ! 人を、追い詰めるような事言ったと思ったら、優しい言葉、言ったりさっ》
心都「リンちゃんが、俺を分かってくれてる。って思うから……ツイね。俺、リンちゃんに嫌われたら……立ち直れ無い……」
-チュッ-
穏やかなトーンで、俺の左側に横になって。左手で、俺髪の毛を撫でながら。俺の左耳に囁いてたミサトさん……
倫「寒いセリフ言うなっ」
心都「何で? 好きだよ。リンちゃん……」
ミサトさん……俺をちゃん付けで呼ぶんだ……そういうコトする気分のスイッチが入った時の癖……
冷静に、思考を回してられたの、そこまでで ──
やっぱ、ミサトさんは 悪魔だっ
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作者名:涼風花 | 作成日時:2021年5月26日 16時