離れる人 ページ6
「Mondo、私もう行くけどちゃんとご飯食べてね。
今日の分は冷蔵庫入ってるし少しの作り置きなら冷凍庫にあるから。
それから、えっと……」
あれこれ言ってくる私にうんざりしたのかMondoが「もういいから、早く行ってきなよ」と手を振る。
確かにこれじゃ口うるさいお母さんみたい。
行ってきます、と言って私は飛行機のターミナルへ駆け込んだ。
ビザの更新のついでに親戚の家に顔を出す予定でいる。
何年かに1度とはいえ面倒だと言えば面倒だ。
手続きを済ませてまだ日本に行く飛行機に乗っただけなのに。
「もう会いたいなぁ」
少女のような事を言っている自覚があるので思わず苦い笑みが浮かぶ。
恋に恋するような歳でももうないのに、少し離れただけでこれなんだなぁ。
日本語忘れてないかなぁってちょっと心配したけどよくよく考えるとMondoともたまに日本語で話してたから忘れてはないかな。
取り留めもないことを考えてたらいつの間にか日本に着いていて。
帰国手続きも何事もなく済ませて実家に向かった。
実家に簡単な挨拶を済ませて、夜は予定があるからとまた家を出る。
「あのー、Aさんですか?」
かけられた声に振り向いて、写真で見た通りの顔に思わず表情が緩んだ。
「はい、私がAです。
おじじさんですよね。」
Mondoがいつもお世話になってます、と頭を下げると「いえこちらこそ!」と慌てられた。
「ここで立ち話もなんですし、行きましょうか」
おじじさんに言われて頷く。
連れていかれたフレンチレストランで美味しくご飯を食べているとスマホが震えていることに気付く。
「Mondoですか?」
私の様子に気づいたおじじさんに声をかけられる。
見るとたしかにMondoからの通知だった。
そうみたいです、と通知を開いて思わず目を丸くした。
『ちゃんと着いた?』
『おじじに変な事されてない?』
Mondoのデレだ、と思わずつぶやくとおじじさんが「えぇ?ww」と少し笑ったようだった。
少し考えてMondoに『おじじさんお店のチョイスいいね』とだけ返信しておいた。
少しすると今度はおじじさんのスマホがずっと鳴り始めた。
「わ、なになになに!?」
慌てて通知を見ておじじさんも目を白黒させる。
「Mondo!?
何事!?AさんMondoに何言ったの!?」
お店を出ておじじさんとお別れして帰宅して。
やっと一息ついてTwitterを見て笑ってしまった。
@Mondo
ojiji korosu
↪@リテイルローの人
Mondo gokai dayo😭😭
↪@Mondo
yurusanai
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紫藤(プロフ) - ヒヨさん» 読みづらくて申し訳ありません。カタカナまじりの時は日本語、それ以外は韓国語として話しているという設定でしたので後で加筆修正させていただきます💦 (2022年9月6日 17時) (レス) id: 3820e81fa3 (このIDを非表示/違反報告)
紫藤(プロフ) - 読む専ペンギンさん» 失礼しました 至急外させて頂きました! (2022年9月6日 17時) (レス) id: 3820e81fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨ(プロフ) - 新作ありがとうございます、とても楽しく呼んだいたのですがMさんのカタカナで話されるのが少し気になります…もしよろしければ普通の表記にしていただければとても読みやすいです。これからも応援しております (2022年9月6日 17時) (レス) @page1 id: 412825c0ad (このIDを非表示/違反報告)
読む専ペンギン(プロフ) - コメント失礼いたします。二次創作になりますので至急オ.リ.ジ.ナ.ル.フ.ラ.グ解除をお願いいたします。違反になってしまいますよ。解除後はこちらのコメントを削除していただいて問題ありません。 (2022年9月6日 16時) (レス) id: 5278ac0ee2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お品書き | 作成日時:2022年9月6日 6時