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rbr「λ帝国だった場合、何が不味いかと言うとな…」
一瞬の溜め。彼の発言を聴いている者は何があるのかと、目線を資料から彼に向ける。
rbr「夜戦を仕掛けられる可能性があるっちゅーことや。」
作戦参謀と書記長、総統の身体が強張る。
普段から戦略議論を展開し、軍部の統制を仕切っている彼ら。自国にとってのその言葉の意味が、どれほど重いものか痛いほどよく分かっている。
kn 「…は？今の技術で夜戦なんて…」
____出来るものなのか？の言葉を呑み込む。
夜戦によって予想されるであろう、暗闇の大混戦と凄惨な
自分らしくない、と頭を振って想像を振り払う。
gr 「……夜襲なんかは、古来から存在する戦法ではある。」
さっきまで
tn 「やけど、決定打が無い。可能性だけで国は動かせんぞ？」
os 「ほんなら、外交でゆすってみよか？」
外交官のツァボライト色の目が不敵に細められる。
gr「交渉決裂なら、直ぐに開戦になる。外交は奥の手だな。」
との総統の返事に、つまらんなぁ…と手元の紅茶に口を付ける。
__________会議は踊る、されど進まず。
幾度、議論を過熱させようと決定打という意見は出ない。
すでに更けた夜も、東の空が明るくなり始めている。
外交の出番が無いため自分の出る幕は無い、とばかりに
オスマンは隣の赤マフラーに埋もれて寝かけているトントンをつついて遊んでいる。
これ以上続けても疲労の蓄積で国家の混乱を招くだけ、と判断したらしい作戦参謀が徐に立ち上がる。
em 「夜戦の可能性がある以上、訓練はするという方向性で良いでしょうか？犬についてはゾムさん辺りが探ってくれるでしょう。
……昔から
戦後処理ハイから正気に戻った作戦参謀が、会議の全容を纏める。兎に角、先の戦争の処理が優先事項だと幹部に念を押す。
作戦参謀の発言に同意するように、総統も口を開く。
gr 「では、ゾムに探らせよう。前線部隊は夜戦の行動演習、ロボロと大先生は引き続き情報を集めてくれ。その他は戦後処理を優先的に進めろ。」
総統の指示が飛ぶ、各々了承の意を込めた返事をしながら
皆、散り散りに散っていく。
会議に居なかった者に任務を伝えるため、総統は自身の黒いインカムに手を伸ばした。
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あずきいろ
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燈霞(プロフ) - 夕凪死苑さん» ありがとうございます！励みになります🙇 (8月24日 19時) (
レス) id: 69b5d9f3f9 (このIDを非表示/違反報告)
夕凪死苑 - すごい…面白いなぁ、展開が気になります！これからも読み続けますので、頑張ってください！ (8月24日 18時) (レス) @page33 id: 2d1a360a6f (このIDを非表示/違反報告)
燈霞(プロフ) - ゆゆしきさん» そう言って頂けて、嬉しいです！ありがとうございます！！ (2023年2月22日 15時) (レス) id: 9c318345e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - ついつい時間を忘れ読み入ってしまいました、、とても面白いです、、更新応援しています。 (2023年2月22日 3時) (レス) id: 8adc159d64 (このIDを非表示/違反報告)
燈霞(プロフ) - tktkさん» ありがとうございます！ (2023年2月10日 16時) (レス) id: 9c318345e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈霞 | 作成日時：2023年2月7日 5時
