今日:49 hit、昨日:17 hit、合計:56,519 hit
小｜中｜大
“何かがおかしい”
周知の通り我々は先の戦争に勝利し、
完膚なきまでに相手を叩き潰した。
それでも何かを見落としている気がしてならないのだ。
言い知れぬ形容し難い気味の悪さが、体の底から這い上がってくるような気がして思わず自身の身体を摩る。
rbr「はぁ〜…」
何度目か分からない溜息を吐いて、慎重に自分の感じた違和感を探る。……絶対に何かある。
それは外れることがない自分自身の勘への絶対的自信。
考えればアレほどの強国が、あんな杜撰な作戦を他国とのしかも我々の国に対して展開するハズが無いのだ。
探せ
探せ
大国の落とし穴を。
夢中になっていた自分の思考を遮るように、
ｺﾝｺﾝと軽めの音がドアから聞こえる。
間髪入れずに、諜報員の大先生の声。
ut「ロボロ〜？入るで？？」
rbr「おん。…それと大先生、今のはトイレのノックだったでw」
ut「お前、頼まれてた資料持って来とんじゃ。この書類の量でノックしたことをありがたく思えや…💢
ガバるなんて珍しいこともあるもんやな。」
rbr 「まだガバってねーよ！！！」
なんて茶番を挟みつつ。
キレる大先生を横目に、持って来てもらった書類を、モニターだらけの机の前に広げて目を通す。
先の戦争の対戦国のデータである。
国のデータではなく、”兵士の名簿”を頼んでいた。
杜撰な作戦とは、主にウチで言う”特殊部隊”の奴らがとっていた。どうにか夜まで持ち堪えられるようにと、不自然なほどに戦いを長引かせようとしていた。
戦争の1ヶ月前に特殊部隊に新しく入った人間の名前が、最後の欄を埋めている。特にこれと言って何の不思議はない。
捕虜にした兵士も、”夜さえ…”とうわ言のように呟いていた記憶が新しい。
ふと、目に留まった資料は個人の戦い方や特徴、最近の任務が記されていた。
データは大体俺がハッキングしているため、国の中枢に近い機密文書も筒抜けになる。
…………？
_____________待て、奴らは……！
rbr「大先生、至急幹部を招集しろ！！！！」
ut「ｯ…どうした？突然…。」
rbr「大国の犬 を取り逃がしたかもしれん！」
俺の言葉に急いで部屋を出て行った大先生の背中を見送り、思わず自分の爪をギリっと噛む。
rbr「してやられたな……取り逃がした犬 は何処の奴だ…！」
d!国の夜は更けていく。
04 Side rbr. ページ6
周知の通り我々は先の戦争に勝利し、
完膚なきまでに相手を叩き潰した。
それでも何かを見落としている気がしてならないのだ。
言い知れぬ形容し難い気味の悪さが、体の底から這い上がってくるような気がして思わず自身の身体を摩る。
rbr「はぁ〜…」
何度目か分からない溜息を吐いて、慎重に自分の感じた違和感を探る。……絶対に何かある。
それは外れることがない自分自身の勘への絶対的自信。
考えればアレほどの強国が、あんな杜撰な作戦を他国とのしかも我々の国に対して展開するハズが無いのだ。
探せ
探せ
夢中になっていた自分の思考を遮るように、
ｺﾝｺﾝと軽めの音がドアから聞こえる。
間髪入れずに、諜報員の大先生の声。
ut「ロボロ〜？入るで？？」
rbr「おん。…それと大先生、今のはトイレのノックだったでw」
ut「お前、頼まれてた資料持って来とんじゃ。この書類の量でノックしたことをありがたく思えや…💢
ガバるなんて珍しいこともあるもんやな。」
rbr 「まだガバってねーよ！！！」
なんて茶番を挟みつつ。
キレる大先生を横目に、持って来てもらった書類を、モニターだらけの机の前に広げて目を通す。
先の戦争の対戦国のデータである。
国のデータではなく、”兵士の名簿”を頼んでいた。
杜撰な作戦とは、主にウチで言う”特殊部隊”の奴らがとっていた。どうにか夜まで持ち堪えられるようにと、不自然なほどに戦いを長引かせようとしていた。
戦争の1ヶ月前に特殊部隊に新しく入った人間の名前が、最後の欄を埋めている。特にこれと言って何の不思議はない。
捕虜にした兵士も、”夜さえ…”とうわ言のように呟いていた記憶が新しい。
ふと、目に留まった資料は個人の戦い方や特徴、最近の任務が記されていた。
データは大体俺がハッキングしているため、国の中枢に近い機密文書も筒抜けになる。
…………？
_____________待て、奴らは……！
rbr「大先生、至急幹部を招集しろ！！！！」
ut「ｯ…どうした？突然…。」
rbr「大国の
俺の言葉に急いで部屋を出て行った大先生の背中を見送り、思わず自分の爪をギリっと噛む。
rbr「してやられたな……取り逃がした
d!国の夜は更けていく。
ラッキーアイテム
サッカーウェア
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 449人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
燈霞(プロフ) - 夕凪死苑さん» ありがとうございます！励みになります🙇 (8月24日 19時) (
レス) id: 69b5d9f3f9 (このIDを非表示/違反報告)
夕凪死苑 - すごい…面白いなぁ、展開が気になります！これからも読み続けますので、頑張ってください！ (8月24日 18時) (レス) @page33 id: 2d1a360a6f (このIDを非表示/違反報告)
燈霞(プロフ) - ゆゆしきさん» そう言って頂けて、嬉しいです！ありがとうございます！！ (2023年2月22日 15時) (レス) id: 9c318345e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - ついつい時間を忘れ読み入ってしまいました、、とても面白いです、、更新応援しています。 (2023年2月22日 3時) (レス) id: 8adc159d64 (このIDを非表示/違反報告)
燈霞(プロフ) - tktkさん» ありがとうございます！ (2023年2月10日 16時) (レス) id: 9c318345e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：燈霞 | 作成日時：2023年2月7日 5時
