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kn 「大先生どうしたん、なんか帰ってきてからおかしいで。」
長年の付き合いというか、一緒に居ることもよくあるコネシマの勘だ。事実、帰還してから大先生は何処となく上の空であることが多い。
ut「え゛ｯｯ。」
突如図星を突かれた大先生はタバコが変なところに入ったのか咳き込む。
じっ………と不思議そうにジト目で大先生を見つめるコネシマ。
ut「いやいやいや、何？急に…！人がそんな変人みたいに…！」
やめてよｯｯ、と少女風の声を出してはぐらかす。
kn「いや、大先生は元から変人やな！」
暫く、…ん〜〜〜？と大先生の上から下まで視線を流すものの”元から変”という結論に落ち着いたらしい。
kn「どうせ、また女のことでも考えてたんやろ〜！」
ut「そうだy……いや、違うからね！！どうやって誘おうとか考えて無いからね！？！？」
都合よく狂犬チワワが勘違いしたので、それに乗っかる。
さすがは諜報員切り替えが早い。何かを考え込んでいるという情報をガバッてコネシマに与えたが、長年の諜報員としてのプライドか、難なく誤魔化すことに最高した。
kn「近々また戦争なんやから、しっかりしぃや！」
ガハハ、と効果音が付きそうなほど大きく笑いながら大先生の背中をバシバシ叩いた後、満足げに立ち去った。
小さくなっていく後ろ姿を見ながら
ut「あっぶね〜……。」
と呟いた。
何とか他の幹部に悟られないように、己のやりたいことを果たせる方法はないか、と考えた大先生は再びロボロの部屋に足を進めていた。
…
rbr「大先生のやりたいことは、分かった。」
パソコンの大画面の群れの前に座っている彼は画面から目を離し、側に立つ大先生を見やる。
rbr「でもな、」
彼が続ける言葉はわかっていた。何故敵国の特定の施設を破壊したいのか。目がそう物語っている。
ut「……わかってる…！、…それは、俺にも分かってんねん。」
でも、やらへんと気が済まんねん…！！とヘラヘラとした普段とは全く想像も付かない程悲痛な表情で言う幹部に、ロボロも押され気味になる。
rbr「お前、何か、潜入の時に吹き込まれたろ。」
これ以上追求しても理由は述べないとわかっている。
ここの幹部として問いたいのは一つだけだ。
rbr「それは、お前の復讐か？」
ut 「……嗚呼、そうだ。」
大先生を撃ち抜くように見つめる、その視線をも貫き返すように力強く頷く。覚悟は決まっているらしい。
rbr「じゃあ、」
_____________________協力したる。
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あずきいろ
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燈霞(プロフ) - 夕凪死苑さん» ありがとうございます！励みになります🙇 (8月24日 19時) (
レス) id: 69b5d9f3f9 (このIDを非表示/違反報告)
夕凪死苑 - すごい…面白いなぁ、展開が気になります！これからも読み続けますので、頑張ってください！ (8月24日 18時) (レス) @page33 id: 2d1a360a6f (このIDを非表示/違反報告)
燈霞(プロフ) - ゆゆしきさん» そう言って頂けて、嬉しいです！ありがとうございます！！ (2023年2月22日 15時) (レス) id: 9c318345e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - ついつい時間を忘れ読み入ってしまいました、、とても面白いです、、更新応援しています。 (2023年2月22日 3時) (レス) id: 8adc159d64 (このIDを非表示/違反報告)
燈霞(プロフ) - tktkさん» ありがとうございます！ (2023年2月10日 16時) (レス) id: 9c318345e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈霞 | 作成日時：2023年2月7日 5時
