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武器庫に入り此方も準備を進めていく。
太腿のベルト式ホルダーにナイフを入れ、腰のホルダーにもナイフ2本を装備する。
そして、ここらでは見慣れぬ形をした銃っぽいもの。
腰には鞄も付いている…救急セットとか、弾倉とか色々入ってるやつだ。
動きやすいようにブーツの紐を解けない程にしっかり縛って。武器を仕込んだ上から黒のパーカーを羽織る。
d!の国の緑のパーカーは有名だが、俺は他人に覚えられてはならないため、無難な黒にしている。
これまた黒い手袋を着用して、最後に。
ベルトにロック式のカラビナで狼尻尾のアクセサリーを付ける。さながら狼人間のようだ。これは御守りで遠い記憶、誰かに貰ったものだ。よく覚えていないが、コレがあると任務を絶対に遂行できる気がして着けている。
夏用の軍服を脱ぎ捨てれば、国の幹部から特殊部隊員に早変わりだ。白だか銀髪だか、という目立つ容姿が見られぬよう、深くフードを被った。
_____そして俺は、焼け野原の土地に再び足を踏み入れた。月明かりが程よく周りを照らす良い夜だ。
硝煙の臭いは落ち着いていたが、それでもこの瓦礫の山はかつて起こった惨劇を伝えていた。
軍令部が存在した跡地、この爆発の衝撃の跡はクラスター爆弾だろうか。
本国よりもd!国の方が余程兵器開発が進んでいるらしい。
資源が馬鹿程あってソレに胡座をかいて、研究が進まない本国とは違う。心底羨ましく思う。
………俺だって最新の武器使いたいし。
ぶつくさ言いながら戦地の跡を彷徨い歩く。
そういえば、この戦争で夕方頃にはトップの首が狩られたらしいが、それでも尚俺の所属していた部隊は粘っていたらしい。
この情報を耳にして、直感的に俺を待っていたのだと思った。そして、それが杜撰な作戦を選択させ今に至る。
_____これでは夜戦に強い人間がいたという痕跡が残ってしまっている。
d!国に自分の国が探られるだろうと腹を括った。
『……はは、マジでガバッてんな…俺…。』
月明かりで己が照らされぬよう、建物の残骸の影を歩く。
ふと、硝煙の臭いに混じって微かに…己以外の第三者の香りを感じ取った。
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書いてるうちに果たしてこれは夢小説なのか疑問に思う作者です。
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燈霞(プロフ) - 夕凪死苑さん» ありがとうございます！励みになります🙇 (8月24日 19時) (
レス) id: 69b5d9f3f9 (このIDを非表示/違反報告)
夕凪死苑 - すごい…面白いなぁ、展開が気になります！これからも読み続けますので、頑張ってください！ (8月24日 18時) (レス) @page33 id: 2d1a360a6f (このIDを非表示/違反報告)
燈霞(プロフ) - ゆゆしきさん» そう言って頂けて、嬉しいです！ありがとうございます！！ (2023年2月22日 15時) (レス) id: 9c318345e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆしき(プロフ) - ついつい時間を忘れ読み入ってしまいました、、とても面白いです、、更新応援しています。 (2023年2月22日 3時) (レス) id: 8adc159d64 (このIDを非表示/違反報告)
燈霞(プロフ) - tktkさん» ありがとうございます！ (2023年2月10日 16時) (レス) id: 9c318345e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈霞 | 作成日時：2023年2月7日 5時
