犬猿の仲【神宮寺寂雷】【飴村乱数】

出落ち ページ2

皆さん！こんにちは！私！音無A！ピッチピチのJDよ！
ん¨っ！気持ち悪いからこの入り方止めよ。それにJDはピチピチじゃねぇな。自分で言ってて悲しくなってきた。



んで？今どこにいるかって？今はシンジュクにいるよ。なんで、って。久しぶりにアイツに会いたくなったから。んじゃなきゃわざわざ嫌いな病院には行かん。


ナース「音無Aさーん。どうぞお入りください」



んー！やっと呼ばれた。ずっと待ってた気がするわ。


ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾁｬﾝｯ(ドアを開けて閉める音)


A「せーんせ！久しぶり！！」
入って早々申し訳ないが、先生の胸に飛び込む。
寂「おっ…と。いきなりだね(笑)流石の私もビックリだ」
そんなこと言ってるけど、先生はちゃんと私を受け止めてくれる。
ふんわり香る先生の匂い。薬品の匂いも微かに混ざっていて、私はこの匂いが大好きだ。




寂「で？いきなりどうしたんだい？」

A「暇だからっていうのと、最近先生に会いに行けてなかったから。大学受験もようやく終わったし。」

寂「ははっ。そうだったね。合格おめでとう。いきなり来たから風邪でも引いたかと心配したよ？」

A「ふへっ。ありがと。そうだ。先生。今日泊めてよ！合格祝いで先生の手料理食べたい！」

寂「うん。そうだね。今日はもう終わる時間だから出ようか。」

A「よっしゃ。先生愛してる」

寂「……っそうゆうのは、ぽんぽん言うものじゃないよ……」
寂(変に期待してしまうじゃないか)


先生、すこしだけ顔赤くなってる。生憎気付かない程ピュアじゃないけど、気付かないふりでもしておこう。


と考えながら先生の車の助手席に座る。もう慣れた匂いに安心する。そのあと先生と他愛もない話をしているうちに私は眠ってしまった。



寂「いくらなんでも、男と二人きりの車で眠るなんて無防備すぎないかい…？」
寂「信頼…されてるのか、男として見られていないのか…ふっ。困りものだな。」


なーんて先生が呟いてるのも知らずに

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