WILD DOCTORS 16

一致 ページ31

「だから、かじゅきがその友達の写真手に入れて、月ちゃんが見たた子と同じか確認することになったの。」

「あ、それってこの前けいたんが春と撮ってきた写真の子かな？
よく来てるし。」

絵美ちゃんはスマホに入ってるその写真を見せてくれた。

「これ、月ちゃんに送ってみようか？」

「そうだね、顔覚えてるって言ってたから。」

「月ちゃん、病気で記憶障害あるから、早い方がいい。今送るから、みおちゃん説明して。」
✲✲✲
「はーい、じゃあ見たら折り返す。」

きたきた、お写真。

「もしもし？
この子だ。ババァ言ってた子、この子。」
✲✲✲

「じゃあかじゅきが持ってくる写真とこの子が同じなら美咲を誘ったのはこの子ってコトだね！」

「けいたんには近づかないように言わないと…顔見られてるからね。」

「うん、小児科とはいえ、同じ院内だもんね！」

✲
　✲
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「美咲、どお？」

「あれ、将吉や愁平じゃなくてもいいかな？」

「外科？」

「内科。」

「外科って話だったから、聞いてみるね、今夜あのお店来るって言ってたから。」

「うん、また最近話したばかりだから、様子見てるだけなんだけど、あの二人よりは話がわかりそうなんだよね。」

「ふーん。
でも、その人になるとして、もう一人は？」

「また探す。
それかあの二人のうちのどっちかかな。」

「あのさ、聞いたんだけど、リハビリするのって医者じゃないらしいよ。
なんとかっていう資格持ってる医者とは違う人なんだって。」

「じゃあ愁平はそれかも。だとしたら、もう一人は将吉だね？
これからはその二人狙いで行く。」

「頑張れ、美咲。
お兄さんなんとかなるかもよ。」

「だよね。
がんばるね。」

美咲がうまくやってくれたら、美咲を誘った私にもいいことあるかもしれないし。

きっと男の子たちにも顔覚えてもらえる。
そしたらもっと話せるようになるからあの人の近くに行ける。

美咲が事故ったときは、もうしばらくは夜出かけられないし、ダメかと思ったけど、運ばれたのがこの病院でほんとよかった。

うまく行けば、タナボタどころか、一石三鳥くらいにはなる。

真面目じゃないのは見てくれだけで、いじめにあいたくないから、悪いフリしてるつまんない美咲と仲良くなるふりして、誘ってよかった。

他に、親友みたいのがいなくて、合わせてるだけの上っ面友達だけだから、誘いことわらないのはわかってたし。

まさかお兄さんまで絡んでくるなんて思ってもなかったのに。

特別な…→←さすがはたーくん

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