WILD DOCTORＳ 3

月子奪還！ ページ25

「だから、今日は女子だけなんで！
独占しないでたまには月ちやんを出し
て下さい！」

ったく、なんで月ちゃんはこんな人がいいの？

「この前も、将吉先生の部屋って事隠し
てたんだよね？」

「誤解です。私は知りませんでした。
(ホントは知ってたけど)
月ちゃんを迎えに来て電話して聞いたん
です。
それに部屋だからなんです？
ちゃんと先生呼んだし、やましいこと
無いてす！」

「ケンカしないで…。」

月ちゃんの声だ！

「月ちゃーん、みおだよ！
　女子会行こう！みんな待ってるよ！」

「月、ごめんね。驚いたね。
　じゃあ行ってきな。
　着替えるまで待っててもらお。
　中どおぞ。」

最初からこうしてよね！
中に人入れないとかどうよ！
怪しすぎるわっっ！

「みおちゃん待っててね。」

「うん、月ちゃん、ゆっくり急いで！」

のんびりさんな上にあの体だから。

結局メガネにニット帽、マスクという出で立ちの月ちゃんを救出した。
絵美ちゃんに

「月子奪還！今から行くね！」

とメールして啓司先生宅へ。
その間助手席の月ちゃんはずっとスマホを見てた。

どーせ寺辻がなんか言ってきてるんだ！
早く帰るんだよとか、迎えに行くよとか、うるさいわ！
私は将ちゃん先生の味方だもんね。
ふふんだ。

「みお隊員月子連れて参りましたぁ！
　じゃーん(≧∇≦)／」

「「「おつかれー！」」」

みんなもう揃ってるね！
良かったよ。体力ある内に話を聞きたいから。

「月ちゃん、して欲しい事は何でも言
う、遠慮はなし！約束ね！」

絵美ちゃんの声に頷いてる。

「月ちゃん、久しぶり。」

陽ちゃんずっと会えてないって言ってたもんね。

「月ちゃんたまには出てきてね。」

ゆきちゃんだってそうだよね。
まずは月子に尋問だ！
飲み食いスタート！

「月ちゃんは寺辻先生が好き？
　どんな風に思ってるの？」

絵美ちゃんが聞いたけどみんなも聞きたいと思う。

「感謝してる。すごく。
今いられるの先生のおかげで…。
実際面倒みてくれて、毎日の事や通院、
できない事全部助けてくれた。
先生においでって言われると嬉しくて、
そばにいたら安心で帰りを待ってる…。
好きなんだと思う…。」

ゆき「好きなんだよ、きっと。」

絵美「感謝と好きは別だよね。
　 でも、帰りを待つのは…。」

陽 「三年もそばにいて、助けて。
　 寺辻先生は月ちゃんが好き。」

ん〜、寺辻有利に変わりはないか。

「月ちゃん、将ちゃん先生は？」

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