検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:25,123 hit

記憶とともに ページ14

「じゃあ、お預かりします!」

「みおさんよろしくね。
 月、無理はだめだよ。
いつでも迎え行くからな。」

「健一郎さん…ずっと部屋にいる?」

「いるに決まってるだろ?
 楽しんどいで。」

なんなの?この空気。
早く将ちゃん先生のところだ!

月ちゃんを連れてきたのは、将ちゃん先生の部屋。
マンション決まって引っ越し完了。
さすがお医者様の独身貴族なお部屋。
今夜のお店?はココ。

「いらっしゃい。」

「「お邪魔します。」」

車椅子が楽に入れる玄関。

「みおちゃん、あといいよ。
 愁平手伝ってやって。」

将ちゃん先生に言われて部屋へ行くと、愁がビールや缶チューハイを出してた。

そばに行くと、愁が見てって言うように視線を送る。
何気に見ると将ちゃん先生が月ちゃんを抱き上げてリビングに連れてきてた。

「将ちゃん歩けるから下ろして…。」

恥ずかしそうにしてる月ちゃんと

「無理しなくていいの。
 疲れたらつまんないだろ?」

なんか頼もしい将ちゃん先生。
愁と二人つつきあったりした。

お薬の絡みでお酒NGな月ちゃんは、ジンジャエールを。
あと3人はビールで乾杯した。
あの時の居酒屋さんを思い出す。
記憶とともに二人も元に戻ればいいのに。

低めのソファの上に将ちゃん先生。
その隣に月ちゃんがぺたんと座る。
向かい側にみお、隣に愁。
これからもこの四人で色んなことしたい。
帰国してから初めて見た将ちゃん先生の心からの笑顔。

あちらでの話を聞かせてもらって、愁や月ちゃんが専門的なことを質問したり、本場のネズミの王国の話を聞いたりした。
2時間ぐらいしたら

「私、そろそろ…」

月ちゃんほとんど食べれてない…。

「疲れた?痛む?
 いいよ、横になっても。」

将ちゃん先生が心配そうに覗き込む。

「月?意識飛びそう?」

「寺辻先生に電話を、みおちゃん。」

初めて見た…。
冊子とか読ませてもらってたけど…。

「じゃ、連絡。」

連絡して場所を伝えると、すぐに来ると言うからそれを伝えたら将ちゃん先生は

「じゃあ、それまでここね。」

月ちゃんをそっと肩に抱き寄せた。

幸せそうなでも寂しそうな将ちゃん先生…。
ほんとは帰したくないだろうな…。

「帰るか、みお。」

愁の言葉に頷いたら

「いてよ。
変に誤解されたら、ほんとに会えなく
なる。」

目を閉じたまま言った将ちゃん先生の目から涙が落ちた。

「月の香水変わってない。」

チャイムが鳴るまで先生はそのままだった。

薬品会社の御曹司→←働く男は



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
55人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

黒木蓮(Kuroki・Len)(プロフ) - みおさん» そうなんだね〜、けいたんの筋肉の付き方はタカピーたちと比べると、ちょっと違うかな〜とは思っていたけど、愁ちゃんも違うんだね。( ノ^▽^)ノ (2019年2月21日 17時) (レス) id: 6a7a2c1ba4 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 黒木蓮(Kuroki・Len)さん» ちぃ絵美ちゃん(=^..^=)ミャー ふと思ったんやけどケジ君と愁の筋肉のつきかたムッチリ型で一緒なの(*'▽'*) バキバキしてないけどどっしりした筋肉って感じかな(^^*) どうでも良いことだけど報告したかったの(^з^)-☆Chu!! (2019年2月21日 17時) (レス) id: 3dd427fe94 (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - ユキさん» そうなの、夢にたまに出てくるの(*´ェ`*)あの写真集には確かにやられたからね(*´艸`*) 将ちゃーん(ΦωΦ) (2019年2月21日 15時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - つくよみさん» おかえりなさい(*^-^*) 私もこれから行って来やす\(^o^)/ (2019年2月21日 15時) (レス) id: 3dd427fe94 (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - 冷蔵庫がピンチだったので嫌だけど買い物に行ってきたぜぃ(^o^)丿 (2019年2月21日 15時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月詠 | 作成日時:2019年2月11日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。