それでもお兄ちゃん

もしかして… ページ47

こないだ聞いちゃった…。
良兄と月姉が縁側で話してて
日本に残るかって聞いた良兄に月姉は

「最後まで健一といたい。」

って答えたのに良兄は頷いただけ。

「健一が見れないなら施設にって話してある。」

とも言ってた…。
もしかして月姉はそんなに悪いの？
万が一なんてないよね？

灯里と遊びたくて、哲兄の家行ったとき、不安で仕方なくて雪花ちゃんに話した。

「確かに顔色は良くないよね。
向こうでもほとんど寝てるみたいだし…。
健一さんも出勤は週に２日で、あとはパソコンで会社に状況報告すればいいって話してたよ。
なるべく月といたいからって…。
やだそんな気がしちゃうじゃん！」

雪花ちゃんまで涙目になってる。

「哲兄は前にも電話してて月姉の体が悪いこと気づいたから、なんか言ってなかった？」

「顔色のことは心配してたけど他は言わなかったなあ…。
でも、最近は灯里ボケしてるから、アンテナ感度が鈍ってるかも。」

「使えないアンテナだなぁ。」

「今夜聞いてみるね。(^_^;)」
.
.
.
「ただいまぁ。灯里寝ちゃったか。
あんなジジイ教授達付き合わされたから！
チッ。」

「あのね…月ちゃんのこと何が感じなかった？
前に感じたみたいな体よくないとか。」

「なんで？悪いのかあいつ。」

「今日みおちゃんが来てくれて、縁側で良平兄さんと話してるの聞いたって心配してて。
哲也が何か言ってなかった？って聞かれたから。」

「あの時の嫌な感じはないよ。
　それ、将吉には言うなよ。」

「うん、大変なことになるからね。」

雪花ちゃんからの連絡ではやはり何も感じてなかった…。

愁も考え過ぎって言うし…。
悪いなら日本で安心して暮らして欲しいし、
治療して欲しい。
月姉、だめだよ。
まだ父さん母さんのとこに行ったらだめ。
おばあちゃま、お願いします。
いつも心配してた月姉をどうか助けてあげてください(´・人・｀)

健一兄に言おうかな…。

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