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何か、変 ページ8

次の日。
学校で、一気に全教科のテストが返された。
「うわー、最悪!」
という瑠衣の声と
「まあ、技能教科の点数は上がったから、いっか!」
と、のんきな菜津の声が聞こえてくる。


そう言えば、エアリナは?
「エアリナ?どうだった、テスト」
「あっ、梨々花……。見て」

何か一気に点数が下がってるな……。
「どうしたの、何でこんなに点数下がったの?」
私がびっくりして声をかける。エアリナは、何も言わず、ただ、首を横に振るだけ。
「これで、いいの」

小さなエアリナの声が、何故か、ずっと頭に残っていた。



放課後になって、私はいつものように、みんなで帰ろうとした。
「菜津ー、瑠衣ー、エアリナー、帰ろ!」
「待ってー!」
「わかった!」
瑠衣、菜津からは返事が返ってくる。でも、エアリナからは、何も声がしない。
「……エアリナ?」

そしたら、三上先生が来た。
「エアリナ、どうかしたのか?」
さすが三上。隣のクラスの、デブで色黒で、空気が読めない変な先生とは全然違う!
「……いえ、何でもないです」
そう言って、口角をあげて笑うエアリナ。だけど、よく見ると、両目に泣いた跡がある。
「ん?」「何ですか?」
同時に声を出す二人を見て、思わず私は吹き出してしまった。

「何だよー、梨々花」
「だ、だって……同時に」
そんな偶然ってあるの?と言いたくなるくらい、タイミング一緒だったんだもん。


「ごめん、今日、用事があるから先帰るね!」
「えっ!?」
そんなこと言ってなかったのに?
何か言おうとした、私と三上先生を置いて、エアリナは教室から走り出た。
「……エアリナ、なんか変?」
瑠衣が言う。


エアリナ、昨日のこと、気にしてるのかな。

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桜雪☆(プロフ) - 奈月さん» コメントありがとうございます! (2018年6月10日 17時) (レス) id: 7ff7ae767b (このIDを非表示/違反報告)
奈月(プロフ) - エアリナの考えってすごい。素直にそう思いました。続きが楽しみです(*^^*) (2018年6月9日 14時) (レス) id: b8b2585ba0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜雪☆ | 作成日時:2017年11月5日 9時

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