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心から ページ20

「梨々花」
朝読書の時間、いつものように読書をしていると、朝倉さんが声をかけてきた。
「何?」

鋭い目をして
「エアリナ、何を隠してるの?」
と、周りに気づかれないように小声でつぶやいた。
まさか朝倉さんに気が付かれるとは――いや、正確には人に感づかれたとは思っていなかったので、
私は黙った。

それを見てか、
「なんで、何も言わないの?」
さっきより優しい顔をして聞いてくる。
「なんか、最近エアリナ、不安定だよ。梨々花たちは何か知ってるって顔して、でも何もしないのは
何でなの?……それが、自分のためなの?」
「朝倉さん、それは」
「時には話すことも大事。ね?」

でも、結局何も話さない。


朝倉さんは
「ね、梨々花。話さなくてもいいけど、これだけは覚えてて。
エアリナに、心から笑ってほしい。あたしはそう思ってるから」
私に笑いかける。
私もうなずいた。「エアリナ、きっと喜ぶよ」



休み時間、いつもとは少し違う。
「エアリナ、ここってさ……」
「ああ、真弓。これは……」
「え、そうなの?こっちじゃなくて?」
「そうすると……」
朝倉さんとエアリナが、ずっと何かの議論をしている。

遠くから見ていた菜津が
「どうしたんだろうね、真弓。急にエアリナと」
と訝しんでいるようだ。
瑠衣は笑って、「いいじゃん!仲良くって」
という。



きっと、朝倉さんなりにエアリナを気遣ってるんだ。

え、もう?→←秘密



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桜雪☆(プロフ) - 奈月さん» コメントありがとうございます! (2018年6月10日 17時) (レス) id: 7ff7ae767b (このIDを非表示/違反報告)
奈月(プロフ) - エアリナの考えってすごい。素直にそう思いました。続きが楽しみです(*^^*) (2018年6月9日 14時) (レス) id: b8b2585ba0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜雪☆ | 作成日時:2017年11月5日 9時

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