発端 ページ1
私は雪菜。どこにでもいるような、普通の中学二年生。
「雪菜おはよう！」
「おはよう真由！」
真由は、一番付き合いの長い友達。
胸を張って、親友と呼べる人間だ。
「しかし、今日は雪菜、何だかおしゃれしてるね」
「そうかな？」
今日は、ちょっとだけ髪形をアレンジしてみた。
でも、あえて、真由の言っていることが分からないふりをする。
真由はクスッと笑って
「そう言えば、雪菜、好きな人いる？」
と、唐突に聞いてきた。
昨日真由に、
「好きな人いる？」
と聞かれて、その質問に答えずに、逃げたことを思い出す。
「ダメだぞ、何も言わずに逃げちゃ〜」
からかうように言う真由に、私は頬を染めて言い返す。
「いや、だってふつうそう言うの教えないでしょ！？」
そんな事を言っていると
「おう、雪菜、真由、おはよ」
後ろから私たちにあいさつした先生は、数学の先生だ。
「あ、三上先生。おはようございます」
真由はそう言うと、固まっている私をつついて
「雪菜、おはようくらいは言おうよ」
と小さい声で言う。
まただ……。緊張して、挨拶すらできない。
「お、おはようございます！」
何だよ、びっくりするじゃないか、と笑って言う三上先生を見送る。
真由はニヤニヤして
「雪菜、もしかしなくても、三上先生のこと好きなんでしょ」
こ、これはあれだ。下手に否定してもむしろいじられるだけのやつだ。
「そうだよ」
あえて、そこは堂々と肯定する。
「へー、何か意外だなあ、雪菜が先生のこと好きだって」
「何で？」
だって、と真由は続ける。「雪菜、顔より性格を選ぶタイプじゃん。三上先生、結構イケメンだし」
そう言う事か。
「いや、それはあまり関係ないんだよ。結構前の出来事が理由」
何それ、と真由が言う。
と言っても、きっかけは本当に些細なものだったと思う。
私が一人でいて、真由とちょっとだけ喧嘩して、孤立していた時。
ずっと、そばで応援してくれて、休み時間によく話した。
あまり、人と関わることが得意ではない私にとって、とても嬉しいことだった。
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桜雪☆(プロフ) - ミカン大福さん» コメント今更気づいてごめんなさい！コメントありがとうございます！作者も惚れます(*ﾉωﾉ)← (2018年8月1日 19時) (
レス) id: 7ff7ae767b (このIDを非表示/違反報告)
ミカン大福(プロフ) - おお、先生性格いい……惚れるわ♪(/ω＼*) (2018年6月11日 20時) (レス) id: 5ee3315df5 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪☆(プロフ) - アリサさん» コメントありがとうございます！ (2018年4月14日 18時) (レス) id: 7ff7ae767b (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - 先生、かっこいいですね(・∀・) (2018年3月29日 12時) (レス) id: b38895223a (このIDを非表示/違反報告)
桜雪☆(プロフ) - みるくちょこれーと。さん» コメントありがとうございます！恋愛小説を書いたことが無いので文章がおかしな部分があるかと思い、不安でした。そう言っていただけて嬉しいです！ (2018年3月22日 16時) (レス) id: 7ff7ae767b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪☆ | 作成日時：2018年2月25日 16時
