親友とも再会しました。 ページ26
「柚子にはちゃんと謝ったかい?」
「うん…でも、色々あって…まだ1回だけなの。でも…これは何回謝っても謝りきれない。まぁ、許される為に謝る訳じゃないから…」
「そうかい…」
「…謝罪じゃなくて…何が出来るんだろうなって、考えてる」
「花梨は、柚子に何を望んでるんだい?」
え…?
「それは…お姉ちゃんが…幸せになれることしか。あ、だから…もう邪魔はしないし、傷付けない様にする…とか?」
「私が言うのもなんだけど、花梨は自分が思ってる程、柚子に怖がられたり嫌がられてないと思うわ。むしろお父さんやお母さんよりも信頼はしてるはず」
…
「!?!?」
「…いつか、姉妹で腹割って話せる日が来ると良いわね」
いやいやいやいや!
あれだけ花梨、お姉ちゃんに見せつける様に愛されてまーすアピールしてたのに!?
後出しの妹より、命を誕生させて下さった偉大なる父母に愛されたいはずよ!?普通の家庭なら!
「お、お祖母ちゃん…流石にそれは…」
その時だった。
「あっ!花梨ちゃーん!」
可憐な声が、私の名前を呼ぶ。
それは…
「あ…菖蒲ちゃん!」
「わーい!学園の外でも花梨ちゃんに会えるなんて嬉しいっ!」
「!」
…転生したから思うことはいくつかある。
花梨自身が美少女という自覚はあったし、何よりあやかしの花嫁だから、お手入れにはかなり力を入れた。
しかし…しかし!やはり人間とあやかしは違う!
何が言いたいかと言うと……
菖蒲ちゃん…滅茶苦茶美少女過ぎるーー!
あやかし本当最強過ぎるーー!
こんな美しい子の親友って、私恵まれてるーー!
菖蒲は、瑶太の従兄妹。
つまり妖狐の一族なのだ。
白い髪に金色の瞳…
妖狐一族トップの狐雪撫子様を思わせる美貌。
白い髪に金色の瞳…白狐…
前世ではあやかしなんて架空の存在だから、何と言うか…二次元って素晴らしい…!
っと、前世のオタクな私はどうでも良いのよ!
で…対する私は、だ。
確かに可愛くは生まれたが、所詮人間。
その辺の無難な容姿…とでも言おうか。
っと、そうだ…それこそどうでも良い。
大事なのは、お祖母ちゃんとの談笑よ。
「ご、ごめんねお祖母ちゃん」
「良いのよ。花梨のお友達かい?」
「うん、同じ学園で、瑶太の従兄妹で…」
「大親友の菖蒲です、お祖母様!」
「あ、菖蒲ちゃん…」
「えへへ」
菖蒲ちゃん…明るくてハキハキして、花梨とタイプが似てるからなぁ。それに結構意見とか、気も合うんだよね。
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氷柱(プロフ) - 真理さん» 姉妹の両親に関しては、原作でもスカッとしましたが、あれ以上に色々とやりまくる予定です。もう本当許せませんもん。しかし瑶太に関しては賛否両論覚悟ですが、救済措置を与えようか考えています。まぁこの後ドキツイお仕置きを受けて痛い思いをさせるのは確定ですが。 (12月6日 23時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - 氷柱さん» スカッととクズ共(両親と瑶太)地獄落ちの末路、期待していますよ(ニヤリ) (12月6日 21時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - 真理さん» コメント有難うございます。原作でも、家族の縁を切ったにも関わらず柚子に迫りましたからね…ある意味どんな幽霊や妖怪よりも恐ろしい人間です。 (12月5日 22時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - シャリファさん» 勿論瑶太は色々とやらかしてますが、更に原作と違って、玲夜の花嫁だと知った上で柚子を害そうとしましたから、それはもう恐ろしいなんてものじゃないですね… (12月5日 22時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
真理 - こんな奴らと、早く縁を切ってほしいね。 (12月5日 20時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷柱 | 作成日時:2023年7月30日 0時