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「ただいま。A、トーク会来たかった?」
一昨日こじらせた風邪のせいで
少しまだ体調不良が残った顔で
こちらに悪戯に微笑みかける君。
ずるいよ。ずるいよ。ずるいよ。
きっと君は疲れてるのにそんな笑顔反則だよ。
『ばか。リスナーさんにばっか可愛いとこ
見せていいとか許可出てない』
まだベットと神棚の隙間に挟まってる私に
近寄って同じ目線でしゃがんだ君。
「ふふっ。リスナーさんに妬いちゃったの?
可愛い。Aは俺の。
俺はAのだから、安心して?」
リスナーさんの前と私の前とで一人称変えて
特別扱いされたってかっこいい感醸し出したって
どれだけあたまなでなでしたって許さないぞ。
『許さん。きらーい。』
ふんっ!という効果音が付きそうな
勢いで後ろを向けば
「ふっ。子供みたい」
なんて言われて
頬を挟まれてを
強制的にまふの方を向かされる
『ぅ、あ……』
目が合ったと思えばいきなり
近づいた顔。
触れ合ったくちとくち。
肺活量ばかは余裕な顔して
舌を入れてくる
ばたばたと胸板を叩けば
ふと離れていく顔。
それに少し寂しいななんて
天邪鬼しちゃったり。
『ふっはぁっむりぃっ』
「やっぱ子供じゃん」
5歳離れてるだけで
こんなにからかってくるけど。
脳内子供だから認める。
『子供じゃない、!』
ふと、地面に落ちたそれに
目を向けゆっくり手首をやさしく、
握ってきたまふ
あんな付箋つけられたら
やろうにも、できなくて
「偉いね、我慢出来たから今日は大人だね」
『ぅっ。まふぅっ……』
今日はこの隙間で
ちょっとのあいだ、はぐしたまんまでいいですか?
__しろいやさしさ
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