17.(最終話) ページ42
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ブルル…と、ポケットの中で震えたスマホ
にやにやしながら、その画面を開いくと
そこにはまた、相葉さんからの短いラインのメッセージ
『ごめん、誤送信!スラムダンク読んでたからさぁ(笑)』
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なぜスラムダンクを読んで『左手は添えるだけ』なんてスマホに打ち込んだのかよく分からない
相葉さんらしい間違いっちゃー、間違いだけどさ
だけど、たとえ誤送信でもそのラインがなかったら
速水先輩と手なんて繋ぐことも出来なかったかも知れない
中途半端に告白したまま、その先の第一歩なんて進めなかったのかも知れない
ある意味、神様のイタズラっちゃぁ、イタズラだったんだろうな
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手にしたスマホをそのままに相葉さんへの着信へと繋ぐ
それは嘘みたいにすぐに繋がって、思わず笑いが溢れてた
雅紀『あ、ニノ(笑)どしたの?』
和也「バーカ!どしたの?じゃねーし(笑)相葉さんのラインのせいで大変なことしちゃっただろ(笑)」
雅紀『ライン……え?なに???何やらかしたの(笑)』
たぶん、頭にハテナマークを浮かべてるであろう相葉さんが目の前に浮かぶ
そんなアホな顔を想像して、一層笑いが喉元から込み上げて止まらなくなってた
和也「ぁー、相葉さん、今度さ、倉持との恋バナでも聞かせてよ(笑)」
雅紀『え?!なんで(笑)』
和也「俺も────話したいことあるから(笑)」
雅紀『なになに?どーゆーこと?!』
和也「週末でもまた泊まりに行くからさ?よろしくね、まーくん(笑)」
雅紀『ちょ……ニノっ……!』
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意味深な言葉だけを残して、相葉さんとの電話を切った
驚いたような相葉さんの掠れた声が
可笑しくて、喉の奥がこそばゆくって
訳も分からずクスクスと笑い続けていた
恋の始まりなんて、何がきっかけになるかなんて誰も知らない
神様だって知らないことを、俺たちはしれっとやってのけてる
神様仏様、なんて
信じてる訳じゃないけど
恋の女神ぐらいは────俺の味方だって信じていたい
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自分の左手を星空に向かって高く掲げた
この左手をこそが勇気の印
この左手に全ての気持ちを注ぎ込む
添えただけの左手が、今の俺の全て
初めての恋は、今ここから始まる────
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『左手に勇気。』
──End──
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四葉(プロフ) - 咲さん» 言われるとほんと、ピュワー(笑)初めての恋だからなかなか攻めてはいけないかな……ぐらいで書いてたんですけど(笑)手つなぎ第一歩。次に番外編を書くときはちゅーぐらいさせたいんですけどね( *`艸´) (2015年6月21日 22時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - やっこさん» 初めまして(〃艸〃)ありがとうございます!黒い(`・3・´)さんも書いてるのはとても楽しいんだけどね(笑)今回は黒い部分は封印して、爽やか一直線(ちょいダサ)でいけたらなぁって思ってます( *`艸´)完結する頃に(`・3・´)さんの人格変わってませんように(笑) (2015年6月21日 22時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - 奈穂さん» 全巻読んだのか私……よく覚えてないんだけどー|ω・`)全国制覇したのかしらん?押入れにしまっておいた(つもりだった)のに親にいらない本と思われて捨てられちゃったんだけどね(´;ω;`) (2015年6月21日 22時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - ピュアピュアで可愛い二宮くんのお話ありがとうございました(*´艸`*)手を繋ぐのに物凄いエネルギーと勇気を使って行動におこす、それも青春の1ページですね(*´艸`*)そんな可愛い想い出私も欲しかったです(笑)番外編も期待してます♪本編の続きも楽しみにしてます♪ (2015年6月21日 7時) (レス) id: edca62902a (このIDを非表示/違反報告)
やっこ(プロフ) - 四葉さんのお話を読ませてもらっているのにコメはきっとはじめまして。黒翔にどっぷりハマって爽やか翔のこのお話にもドキドキして楽しんでいます♪ニノちゃんのその後も読んでみたいです~番外編でも長編でも楽しみにしてます(*^^*) (2015年6月21日 7時) (レス) id: 7f9aa0c8ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:四葉
作成日時:2015年5月20日 18時