11. ページ36
.
速水「どこで、間違えちゃったんだろ……私たち。」
和也「俺から……話しますか?長瀬先輩に。」
速水「……そこまで二宮くんに迷惑なんてかけれないよ。」
和也「迷惑……なんて……。」
速水「大丈夫よ、たぶん。」
長瀬先輩の消えた曲がり角を見つめて、速水先輩は呟く
正体を知って一番ショックだったのは速水先輩
たぶん、この先は二人の問題で
俺が口を挟めば、余計に話が混乱するんだろう
ガサゴソ…と、レジ袋を鳴らしながら
速水先輩と並んで歩く
通り過ぎる車のヘッドライトが、一瞬だけ速水先輩の表情を浮かび上がらせて消していく
そこには、下手したら泣き出しちゃうんじゃないかってぐらいの落胆の色ばかり
どうせなら何も知らない方が幸せだったんじゃないかって、思えるぐらいに────
.
速水「ごめんね、二宮くん……変なことに巻き込んじゃって。」
和也「……いえ……。」
速水「わたしがはっきりしないから。」
うつむいたままだった顔を俺に向けて
速水先輩は無理やり笑う
そんな速水先輩を痛々しく思いながらも、一つの疑問が頭の中に浮かんでいた
.
わたしがはっきりしないから────?
.
その言葉は、どこか二人の関係の亀裂を表しているようで
聞いているだけでどこか違和感があった
俺の考えすぎって言ったらそれまでかも知れないけれど
もしかしたら、速水先輩は
最初からストーカーしてたのは長瀬先輩だって気づいてたんじゃないかって────
だから、長瀬先輩じゃなく俺に相談したんじゃないかって
そんな風に思えていたんだ
.
1958人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
四葉(プロフ) - 咲さん» 言われるとほんと、ピュワー(笑)初めての恋だからなかなか攻めてはいけないかな……ぐらいで書いてたんですけど(笑)手つなぎ第一歩。次に番外編を書くときはちゅーぐらいさせたいんですけどね( *`艸´) (2015年6月21日 22時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - やっこさん» 初めまして(〃艸〃)ありがとうございます!黒い(`・3・´)さんも書いてるのはとても楽しいんだけどね(笑)今回は黒い部分は封印して、爽やか一直線(ちょいダサ)でいけたらなぁって思ってます( *`艸´)完結する頃に(`・3・´)さんの人格変わってませんように(笑) (2015年6月21日 22時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - 奈穂さん» 全巻読んだのか私……よく覚えてないんだけどー|ω・`)全国制覇したのかしらん?押入れにしまっておいた(つもりだった)のに親にいらない本と思われて捨てられちゃったんだけどね(´;ω;`) (2015年6月21日 22時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - ピュアピュアで可愛い二宮くんのお話ありがとうございました(*´艸`*)手を繋ぐのに物凄いエネルギーと勇気を使って行動におこす、それも青春の1ページですね(*´艸`*)そんな可愛い想い出私も欲しかったです(笑)番外編も期待してます♪本編の続きも楽しみにしてます♪ (2015年6月21日 7時) (レス) id: edca62902a (このIDを非表示/違反報告)
やっこ(プロフ) - 四葉さんのお話を読ませてもらっているのにコメはきっとはじめまして。黒翔にどっぷりハマって爽やか翔のこのお話にもドキドキして楽しんでいます♪ニノちゃんのその後も読んでみたいです~番外編でも長編でも楽しみにしてます(*^^*) (2015年6月21日 7時) (レス) id: 7f9aa0c8ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:四葉
作成日時:2015年5月20日 18時