賢者の石 2 ページ2
部屋に戻ると、ハーマイオニーが水をくれた。
「ありがとう。」
ハーマイオニー「ううん」
「…知ってた？」
ハーマイオニー「Aをと言うよりも、あなたの一族のことは本で読んだわ。」
「本？」
ハーマイオニーは私に1冊の本を手渡した。
『黒崎一族の悲劇』
「…」
ハーマイオニー「A、あなたの一族は、癒者の家系なの」
「癒者？」
ハーマイオニー「そう、マグル界で言う医者のことね。」
ハーマイオニーは恐らく、この本に書いてある内容を簡単に説明してくれた。
私の一族は純血の魔法使いで、昔から癒者だった。
ヴォルデモートという脅威的な存在が現れ、傷つく人は後を経たなかったという。
闇の陣営につくわけでもなく、騎士団になることもなく、ただ、治療を続けていた。
祖父母、両親、そして叔父がいたという。
ある日、病院の近くで男が倒れていると呼ばれた父と叔父はその場所に向かった。
今にも死にそうなその男を、周りの人たちは蹴り飛ばし、魔法をかけていた。
父と叔父は止めに入った。
周りからは、例のあの人の手先だ。何人も殺しているこいつを救うのかと、罵られ、必死に説得しているが、
父は叔父に急いでその人を運ぶように伝え、その場に残ったという。
最後はその男に夫を殺されたという女性が父の胸に禁断の呪文をかけて、父はその場で亡くなった。
そこにいた人たちは、黒崎家は闇の陣営だと思い込んだのだ。
病院に戻り、祖父と母がその男の治療を終えた時だった。
黒崎家を騎士団だと思っていた闇の陣営が、男を取り戻しに病院に乗り込んできたという。
祖母と叔父は懸命に戦うも敗れ、命を落とした。
母と祖父も同様に殺され、病院のスタッフも周りに助けを求めようとするも、
その声は届かず、皆殺しにされたという。1000人以上が命を落とした最悪の事件だ。
ただ、１つ気がかりなことは黒崎夫妻にはAという女の子が生まれていたという話もあるが、
遺体は見つかっていない。
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sakura(プロフ) - 月希さん» 教えていただきありがとうございます。 (2022年1月13日 0時) (
レス) id: b99e878623 (このIDを非表示/違反報告)
月希(プロフ) - ページ28の最初なんですが、住所のようなものが書いてあるんですけど大丈夫ですか？ (2021年12月18日 0時) (レス) @page28 id: 13af59f951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sakura | 作成日時：2021年11月25日 0時
