不器用な優しさ【高杉晋助】

１９迷い ページ31

【銀時said】




こうしてAを訪ねる

最近は当たり前になりつつある




その度にめんどくさそうに迎えられるのも慣れてきたのだが...。





「あら銀時、いらっしゃい」




こんなに明るく迎えてくれるなんて...



いつ以来だ？





「んだよ、やけにご機嫌じゃねーか」




「そう？」





まぁ、機嫌がいい理由といえば例の祭り



俺と高杉はあんなだったし？



話も終わらない間に別れちまったが





おそらくはAとも顔を合わせたんだろう





「お前残ったんだな」




「え？」





「いやあいつと会ったんだろ？

だったらついていってもおかしくねーし」





「......ついて行こうかとも思ってはいたけどね」





「ふーん。まぁ反対はしねーけどな」




「...いいの？」





試すように微笑むそいつにどーでも良さそうに素っ気なく返した





「いいんじゃねーの？」








「いいわけねぇだろィ」

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