不器用な優しさ【高杉晋助】

坂田銀時生誕祭１ ページ29

「銀さん！起きてください銀さん」


「...んだよ新八」



毎朝のようにダ眼鏡のモーニングコール


どうせなら可愛い女の子に起こされてぇなぁ



「銀ちゃん早く起きるヨロシ」



と言って、加減を知らない怪力娘が肩を揺する



「神楽ちゃん、銀さん死ぬから！

二度と起きなくなりそうだからぁ！！」



「可愛い女の子に起こされたいって銀ちゃん言ってたネ」


声に出てたか...


可愛い女の子...ねぇ...



「なにアルか」




「ほらほらその辺にして

お登勢が呼んでますよ」



「あぁ？どーせまた家賃だろ」



「いや銀さん宛に届け物があるって」



届け物？なんで下に？



「いいから行きますよ」









「遅いよ銀時」



用事があると神楽を連れて買い物に出た新八


結局一人で下に降りた



「うるせぇなぁ

んでその届け物とやらはどこだ」



「これだよ...」


と、奥の冷蔵庫から白い箱を撮って見せた



ん？冷蔵庫？



箱を開けると真っ白なクリーム

形のいい赤色のいちごがトッピングされた



大きなショートケーキ




中央にはHappy Birthdayとかかれた

ホワイトチョコレートまであった




.....Birthday？



「今朝早くにAが置いてったんだよ」



「.....Aが？なんでここに」




「こんな朝早くに銀時が起きているわけないし、

あまり時間がないからと言って預けていったのさ



あー、それから銀時本人は忘れていると思うとも言ってたねぇ」




「あぁ、忘れてたよ」



ほら、っと放られた紙をなんとかキャッチして中を見る



『銀時、お誕生日おめでとう。

直接言えなくてごめんなさいね



そのケーキね、晋助が作ろうって言ったのよ

前にもこんなことあったわね
今回は一緒に食べられなくて残念だわ』



という内容だった



そして最後にAのものではない筆跡


『二月前の礼だ。

おめでとう』


と添えられていた

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