不器用な優しさ【高杉晋助】

高杉晋助生誕祭９ ページ25

【Asaid】



「ん...」


「起きたか」



目を覚ましたときには晋助の腕の中だった



「ここは？」



「港だ」



どうやらここまで運んでくれたようだ



「ごめんね

重かったでしょ」



「重かねェよ

.....寒くねェか？」



私の肩には数時間前に彼に贈った羽織がかけられている



「大丈夫。自分で贈ったものなのにね」



「.....。A」




「計画したのは銀時だし、動きやすくするのに囮を買って出たのも小太郎本人よ」



「.....そうか」



「少しは楽しめた？」



「あァ、十分すぎるくらいにな」



ここまで素直な彼は珍しい


自然な笑顔を浮かべる彼につられて

私の顔も自然とほころぶ



「おめでとう、晋助」









後日談


迎えに来た船に乗り、再び宇宙へと飛んだ私たち



「おかえりなさいっス、Aさん、晋助様」



「ただいま」




「あっ」


と、思い出したように口を開くまた子



「留守中に快援隊の坂本から晋助様にと」



案内されるままに船の一室の扉を開ける




「.....。」




「...ヤクルコ.....？」




ハッピーバースデーの文字と

共に大量のヤクルコが積まれていた。



「ふふ」


地球では必死に堪えた笑いもここまで

重なってしまえば笑うしかない




「俺はヤクルコ以外のイメージはないのか.....？」


小声で愚痴を零す彼はさらに笑いを誘った









✼••┈┈┈┈••以下、作者より••┈┈┈┈••✼


一ヶ月以上遅れての

高杉生誕祭スペシャルストーリーでした。




授業中に書いたストーリーだったんですが

PCで打ち込むのにここまで時間がかかるとは.....



という言い訳をしておきます。←





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