不器用な優しさ【高杉晋助】

１０気懸り ページ11

【土方said】


「土方さん、高須って奴調べてみますかィ？」



「あぁ何かしらの情報は出てくる……総悟お前聞いてやがったのか」


「今更ですかィ？

休暇にどこに行くのかと思ったら」


結城の家から戻り、自室で一息ついていたらバズーカを持った総悟が現れた。


「確かめに行っただけだ。」


「結局何も聞けてませんけどねィ


しかし、何者ですかねィあの女。

俺に気付いてやがった」


「なに？」


総悟があの場にいたなんて少なくとも俺は全く気がつかなかった。


「高須ってやつも引っかかりまさァ」

「あぁ、だが今は祭りの警備だ。
今回はサボるなよ

なんたって」


「あー、高杉の話ですかィ？」


「あぁ。あの男は危険だ

集中しろ」


攘夷派最狂の男 高杉晋助

奴が江戸に戻ってきた。


将軍まで参加する祭り。

こんなの偶然のはずがねぇ



高杉は間違いなく今晩の祭りに現れる。


「心配しなくても俺が斬ってやりまさァ」


口元に笑みを浮かべてバズーカを向ける総悟……ん？



「の前に、死ね土方コノヤロー」


「総悟ぉぉぉぉおお」

「てめぇなにしやがる！」


「チッ外れたか」

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