オトナリサン２ (ページ2)

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S.H side

＿＿＿＿やってしまった、その一言に尽きる。

後悔しかない心情のまま、どんなに悩んでも朝はやってくる。

いつものように支度をして、迎えに来たマネージャーの車に乗り込んだのはいいけど、考えるのは昨日の俺の行動と最後に見たAさんの驚いて真っ赤になった顔だ。

俺、なんてことしたんやろ、、。

触れてはない。マジで、触れてはない！

でもあの瞬間、飾らずに声を出して笑うAさんにキュンとしたのも可愛いと思ったのも事実で…。

キスしたくなったのも、事実。無意識に体が動いてて、ハッとした時はもう目の前だった。

「…絶対、ヤバいことしたわ」

「よっ、紫耀！はよ！」

「…おはよ、岸くん」

King & Prince様と書かれた楽屋に入れば、いつものように岸くんが笑顔で挨拶をしてくれる。

「今日は岸くんの白い歯がいつになく輝いて見えるわ…」

「？」

他のメンバーはまだ着いてなくて、適当に荷物を置いて備え付けのソファーにドカッと腰を落とした。