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二人で一年の教室に向かうとガヤガヤと騒がしい声が漏れ聞こえてくる。
「悟いるー?」
「あ、A!早かったね!」
悟は会いたかったよー!、と嬉しそうにAに向かい手を伸ばし抱きつこうとする。
ゴスンッ
が、走ってくる悟の顔面にAの拳がめり込む。
「違うでしょ?他に言うことがあるんじゃないの?」
「ごべんなざい」
悟の無下限は、昔からAには発動しないというのは周知の事実であった。
「A、悟殿の顔が大変なことになっているぞ!」
悟の後ろからは、真希や棘、パンダが、いいぞもっとやれー!、と煽る声が聞こえてくる。
「ちょっと君達!グレートティーチャー五条のご尊顔を拝めなくなるけどいいの!?」
鼻を押さえながら生徒達に言うが、別にー、と返され落ち込む悟。
「本当に悟はAには滅法弱いよな」
「どっちが最強だかわからんな」
「しゃけ!」
「そんな、先生が可哀想ですよ…」
一年生の四人は憂太以外誰も悟を庇う者がいなかった。
「いいのかなー?せっかく君達のために臨時講師を連れてきたのになー!」
一年生は、臨時講師?、と少しざわめくと、悟は少し鼻を高くして、
「剣術指導に来てもらった、煉獄杏寿郎先生です!
皆さん拍手拍手―!」
と、自分で拍手をするが、憂太以外皆冷めた目で悟を見ていた。
「連れてきたのはAさんじゃん…」
真希が呟くが、悟はそんなことは気にせず、
「ほら、僕は他は何でも出来るけど、剣術はあまり得意じゃないじゃん?
だからさ、憂太と真希、杏寿郎先生にみっちり教わるといいよ?」
真希は、ただ自分が面倒臭いだけだろ…、と呟くが、憂太の目は輝いていた。
「煉獄先生!お願いします!」
憂太が元気良く言うと、杏寿郎も嬉しくなったのか、
「うむ!俺の継子にしてやろう!!」
と、いつもの癖で言ってしまい、皆、継子…?、と頭に疑問を浮かべていた。
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AYATO(プロフ) - パスワードありがとうございます!! (2022年11月30日 18時) (レス) id: ab3c8693a5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - AYATOさん» AYATOさん、初めまして。コメントありがとうございます!メッセージに送らせていただきましたので確認をお願いします! (2022年11月30日 17時) (レス) id: fc46cae9f1 (このIDを非表示/違反報告)
AYATO(プロフ) - 初コメ失礼します! 煉獄さんのパスワード教えて欲しいです✨ とても面白かったです! (2022年11月30日 17時) (レス) id: ab3c8693a5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 氷飴さん» いつも本当にありがとうございます!もう少しお待ち下さいねー!これからもよろしくお願いします! (2021年12月15日 22時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - 続編!!!出すんですね!おめでとうございます!!!楽しみに待ってます!! (2021年12月15日 17時) (レス) id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2021年12月4日 9時