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(…ったく、憂太の死刑を保留にさせただけで、こうも嫌がらせしてくるとはね。

あんな雑魚他にやらせとけよ。あー、イライラする)


五条悟は自身の家に帰ってくるや否や、ソファに腰掛ける。


(今はAがいないから仕方ないのかもしれないけどさ、どうにかなんないもんかね)


悟は溜息を吐き、上を向きながら目隠しを外す。


(…?何だ、この残穢…、まさか!?)


悟の六眼には、自身の部屋に残るはずの無い残穢を映していた。


悟は急いで立ち上がり部屋を出て、隣のAの部屋へ向かう。








カタッと言う物音が静まり返った部屋に響き、杏寿郎は目を覚ます。


(…寝てしまったのか。何か今物音が聞こえたような…)


杏寿郎はベッドの横に立て掛けていた日輪刀を手に持ち、警戒しながら、寝室のドアを開けようとドアノブに手を伸ばした。


その時、思いがけず急にドアが開く。


(…何者!?)


「…オマエ、Aの部屋で何してんの?」


目の前に現れた人物は、Aと同じ眼の色で、杏寿郎を見下ろしてくる。


(この眼の色、まさか)


「君はまさか、悟殿か!?」


「何で僕の名前知ってんの?」


「悟殿のことはAから良く聞いている!」


「…Aから?」


悟は杏寿郎越しに部屋の中を見ると、ベッドで眠っているAを見つける。


「まさか…本当にA…!?」


悟は瞬時にAの側に飛ぶと、息をしていることを確認し、安堵の溜息を吐く。


「…で、何でオマエが()のAと同じ部屋にいんの?」


「うむ!!それは俺とAが恋仲だからな!」


杏寿郎はバカ正直に答えると、悟は額に青筋を立てながら、今にも虚式を放ちそうな勢いで杏寿郎を見る。


「ふーん…、ちょっと、付き合ってもらおうか」


悟は杏寿郎の横へ飛び、杏寿郎に触れると二人はその場から姿を消す。


残されたAはすぴぴぴぴと幸せそうに寝息をかいていた。

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AYATO(プロフ) - パスワードありがとうございます!! (2022年11月30日 18時) (レス) id: ab3c8693a5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - AYATOさん» AYATOさん、初めまして。コメントありがとうございます!メッセージに送らせていただきましたので確認をお願いします! (2022年11月30日 17時) (レス) id: fc46cae9f1 (このIDを非表示/違反報告)
AYATO(プロフ) - 初コメ失礼します! 煉獄さんのパスワード教えて欲しいです✨ とても面白かったです! (2022年11月30日 17時) (レス) id: ab3c8693a5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 氷飴さん» いつも本当にありがとうございます!もう少しお待ち下さいねー!これからもよろしくお願いします! (2021年12月15日 22時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - 続編!!!出すんですね!おめでとうございます!!!楽しみに待ってます!! (2021年12月15日 17時) (レス) id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2021年12月4日 9時

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