10 ページ11
(…ったく、憂太の死刑を保留にさせただけで、こうも嫌がらせしてくるとはね。
あんな雑魚他にやらせとけよ。あー、イライラする)
五条悟は自身の家に帰ってくるや否や、ソファに腰掛ける。
(今はAがいないから仕方ないのかもしれないけどさ、どうにかなんないもんかね)
悟は溜息を吐き、上を向きながら目隠しを外す。
(…?何だ、この残穢…、まさか!?)
悟の六眼には、自身の部屋に残るはずの無い残穢を映していた。
悟は急いで立ち上がり部屋を出て、隣のAの部屋へ向かう。
カタッと言う物音が静まり返った部屋に響き、杏寿郎は目を覚ます。
(…寝てしまったのか。何か今物音が聞こえたような…)
杏寿郎はベッドの横に立て掛けていた日輪刀を手に持ち、警戒しながら、寝室のドアを開けようとドアノブに手を伸ばした。
その時、思いがけず急にドアが開く。
(…何者!?)
「…オマエ、Aの部屋で何してんの?」
目の前に現れた人物は、Aと同じ眼の色で、杏寿郎を見下ろしてくる。
(この眼の色、まさか)
「君はまさか、悟殿か!?」
「何で僕の名前知ってんの?」
「悟殿のことはAから良く聞いている!」
「…Aから?」
悟は杏寿郎越しに部屋の中を見ると、ベッドで眠っているAを見つける。
「まさか…本当にA…!?」
悟は瞬時にAの側に飛ぶと、息をしていることを確認し、安堵の溜息を吐く。
「…で、何でオマエが
「うむ!!それは俺とAが恋仲だからな!」
杏寿郎はバカ正直に答えると、悟は額に青筋を立てながら、今にも虚式を放ちそうな勢いで杏寿郎を見る。
「ふーん…、ちょっと、付き合ってもらおうか」
悟は杏寿郎の横へ飛び、杏寿郎に触れると二人はその場から姿を消す。
残されたAはすぴぴぴぴと幸せそうに寝息をかいていた。
242人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
AYATO(プロフ) - パスワードありがとうございます!! (2022年11月30日 18時) (レス) id: ab3c8693a5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - AYATOさん» AYATOさん、初めまして。コメントありがとうございます!メッセージに送らせていただきましたので確認をお願いします! (2022年11月30日 17時) (レス) id: fc46cae9f1 (このIDを非表示/違反報告)
AYATO(プロフ) - 初コメ失礼します! 煉獄さんのパスワード教えて欲しいです✨ とても面白かったです! (2022年11月30日 17時) (レス) id: ab3c8693a5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 氷飴さん» いつも本当にありがとうございます!もう少しお待ち下さいねー!これからもよろしくお願いします! (2021年12月15日 22時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
氷飴 - 続編!!!出すんですね!おめでとうございます!!!楽しみに待ってます!! (2021年12月15日 17時) (レス) id: ab4c7ac665 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくら | 作成日時:2021年12月4日 9時