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「杏寿郎かな、入っていいよ」
「失礼します!」
「お邪魔しまーす!」
部屋の声の主に導かれるまま、Aと杏寿郎は部屋に入る。
杏寿郎はお館様に向かい、下座で控える。
それに倣い、Aも杏寿郎の横に正座をする。
「お早う、杏寿郎、元気そうだね。文を見たよ、槇寿郎も元気になったみたいだね」
「お館様におかれましても!御壮健で何よりです!益々のご多幸を切にお祈り申し上げます!」
「ありがとう、杏寿郎」
Aはほーっと杏寿郎を見て感心している。
「父はこのAのお陰で、母の死から立ち直ってきているようです!」
「そっかそっか、文を見たけど、A、かな。
私は産屋敷耀哉。皆はお館様と呼んでくれるけど、呼び方はなんでもいいよ。」
「五条Aと申します。お初にお目にかかります。私も皆さんと同じ様にお館様と呼ばせていただいてもよろしいでしょうか?」
「うん、もちろんだよ、よろしくね、A」
杏寿郎はAがちゃんと挨拶をしたことを内心とても驚いていた。
父の時も最初はちゃんと挨拶をしていたので、大丈夫だとは思ってはいたが、不安が杞憂に終わってほっとしていた。
「さっそくだけど、Aのことを聞いてもいいかな?」
「どうぞ」
「杏寿郎が文に詳しく書いてくれていたので、Aの力のことは大体わかったよ。
とても強い力を持っているようだね。
Aが鬼殺隊に力を貸してくれるのならとても心強いよ。」
ただ、と付け加える。
「鬼は日輪刀で頸を切らないと殺せない。日輪刀を得るためには最終選別を突破しなければならないよ。」
「その件で、提案があるんだけど」
産屋敷だけではなく、杏寿郎も目を見開きAを見る。
「最終選別、一人でやらせてもらえないかな?」
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さくら(プロフ) - 廣岡唯さん» 廣岡唯さん、ありがとうございます!良かったら続きも読んでいただけるとありがたいです😊 (2022年11月11日 19時) (レス) id: fc46cae9f1 (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い煉獄杏寿郎さ❤️ん (2022年11月11日 12時) (レス) @page41 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いちごマカロンさん» いちごマカロンさん、いつもありがとうございます!ニヤニヤしていただいて笑 中々更新出来ずすみません!もう一つの方完結させたら引き続き更新する予定ですので、よろしくお願いします! (2022年4月7日 11時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
いちごマカロン - 七話で煉獄さんが夢主に服がばってされてニヤニヤが止まらん (2022年4月5日 18時) (レス) @page8 id: d434798822 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - わたあめさん» わたあめさん、コメントありがとうございます!とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします^ ^ (2021年8月29日 8時) (レス) id: 8f829f7667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2021年8月24日 15時