呪霊か鬼か【鬼滅の刃】【呪術廻戦】

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二人にとって想像だにしていないことであった。

強い鬼が多くいるわけではないが、何より鬼の数が多い。毎回多くの候補者が各個鬼を撃破し数を減らして生き延び、時には候補者同士で協力し合い突破する者もいる。
それでも鬼に勝てず命を落としてしまう数の方が多いというのに、それを一人で挑戦するというのである。


「一人で…Aの言うことはわかったよ。ただ山には大量の鬼を放っているんだ。一人では命を落とす危険が高くなるよ。」

「大丈夫、大丈夫！いざとなったら山ごと飛ばすし、上に逃げてやりすごすからさ！」


「山ごと…？」


二人は耳を疑う。


「そうそう！」

ちょっと使うと疲れちゃうから、あんまり使いたくないけどね！と付け加える。


「Aの言っていることを疑っているわけではないのだけど、吃驚しちゃってね。A、もしよければその力、少し見せてもらえないかな？」


「疲れるから、小さいのだったらいいよー！」

小さいの？と二人は疑問に感じたが、見たい興味の方が上回った。


ここでは危ないので、外でもいいかな、とAが言うと、産屋敷は妻に支えられて、庭園へ出た。

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